気候変動適応戦略イニシアチブ
府省庁: 文部科学省
事業番号: 20-0254
担当部局: 研究開発局 環境エネルギー課
事業期間: 2010年〜2030年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負、補助
事業の目的
地球環境データを蓄積・統合解析するデータ統合・解析システム(DIAS)を活用した地球環境分野のデータ利活用を推進するとともに、国、自治体、企業等の意思決定に貢献する気候変動対策を中心とした地球環境データプラットフォーム(ハブ)の実現を目指す。また、気候変動に係る政策立案や具体的な対策の基盤となる気候モデルの高度化等の気候変動研究を推進し、IPCC 等外交の場でのプレゼンス維持・向上及び国内外の防災・減災等の気候変動適応策への活用を一層進める。
事業概要
本事業は、我が国が実施する地球観測と気候変動予測に関するデータの統合解析、気候変動の予測結果を活用する技術等の研究開発や、その技術の社会実装の促進のために自治体等が行う気候変動適応策立案等に資する科学的知見を提供するための研究開発を行うもの。以下のプログラムから構成される。
①「地球環境データ統合・解析プラットフォーム事業」(定額補助)※地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラム(委託事業)の後継事業 では、地球環境ビッグデータ等の利活用を拡大・展開するとともに、スーパーコンピューターや他の情報基盤等とも連携し、国、地方自治体、企業等の意思決定に貢献するなど、気候変動に起因する経済・社会的課題の解決等に貢献する地球環境データ統合・解析プラットフォーム(ハブ)として、長期的・安定的な運用の下で、常に変化する社会(ユーザー)ニーズに応え進化することで、常に魅力ある情報基盤を提供する。
②「統合的気候モデル高度化研究プログラム」では、国際社会及び、国・地方公共団体や民間企業のニーズ等に基づき、全ての気候変動対策の基盤となる気候モデルの高度化(将来予測の不確実性低減、時空間解像度向上による予測情報の高精度化等)を通じて、国内外における気候変動対策に活用できる、気候変動メカニズム等の解明や高精度予測情報を創出する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 1,336 | 279 | 168 | -279 | -1 | 1,504 | 1,502 |
2019 | - | 1,288 | 460 | 279 | -460 | 0 | 1,567 | 1,564 |
2020 | - | 1,133 | 760 | 460 | -760 | 0 | 1,593 | 1,590 |
2021 | - | 1,072 | 0 | 760 | 0 | 0 | 1,832 | - |
2022 | 1,283 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
①-1 地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラムにより地球環境情報プラットフォームを構築し、その結果DIASの利用者数を令和2年度までに5,400人にまで増加させる。 ※当初設定していた目標最終年度の目標値(4,000人)を平成30年度成果実績が上回ったため、目標値の見直しを実施。
DIASの利用者数(人) (目標:2020年度に5400.0 人)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 人 | 4792 人 |
2019 | - 人 | 6010 人 |
2020 | - 人 | 7960 人 |
①-2 地球環境データ統合・解析プラットフォーム事業の実施により、DIASの利用者数を令和12年度までに10,000人にまで増加させる。
DIASの利用者数(人) (目標:2030年度に10000.0 人)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 人 | - 人 |
2019 | - 人 | - 人 |
2020 | - 人 | - 人 |
①-3 地球環境データ統合・解析プラットフォーム事業において、DIASと他プラットフォームやスーパーコンピューター等との連携数を令和12年度までの10年間で5件の連携を目指す。
他プラットフォームやスーパーコンピューター等との連携数(件) (目標:2030年度に5.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
2020 | - 件 | - 件 |
①-4 地球環境データ統合・解析プラットフォーム事業において、国や自治体等における気候変動対策等の地球規模課題解決の検討や国際貢献ツールとしての活用数を令和12年度までの10年間で30件を目指す。
研究開発成果を活用した国際共同研究等の海外連携実績ツールとしての活用数(件) (目標:2030年度に30.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
2020 | - 件 | - 件 |
② 国内外における気候変動対策に活用されるように、気候変動メカニズムの解明、気候変動予測モデルの高度化を進め、年間50件以上の国際共同研究等の海外連携を継続させる。
国、自治体等の気候変動対策等の地球規模課題解決の検討や国際貢献 (目標:2021年度に50.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | 87 件 |
2019 | - 件 | 85 件 |
2020 | - 件 | 68 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
①-1 地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラムにて提供された共通基盤技術(アプリケーション等)の数(件)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 3 件 | 4 件 |
2019 | 3 件 | 6 件 |
2020 | 3 件 | 5 件 |
①-2 地球環境データ統合・解析プラットフォーム事業にて提供された共通基盤技術(アプリケーション等)の数(件)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
2020 | - 件 | - 件 |
①-3 地球環境データ統合・解析プラットフォーム事業にて登録されたデータセットの累計件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
2020 | - 件 | - 件 |
② 気候変動メカニズムの解明や気候変動予測モデルの高度化等による本事業における累計論文数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 250 本 | 353 本 |
2019 | 450 本 | 547 本 |
2020 | 550 本 | 798 本 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 一般財団法人リモート・センシング技術センター | 事業全体の企画推進、進捗管理。DIASの利用促進及び持続可能な運営体制の構築等 | 780 |
2020 | 国立大学法人東京大学 | DIASシステムの維持管理、システム高度化のための研究開発、アプリケーションをDIASに実装するために必要な技術的支援、データ整備支援 | 668 |
2020 | 一般財団法人気象業務支援センター | 高精度統合型モデルの開発及び汎用シナリオ整備とメカニズム解明、アジア・太平洋諸国への展開と国際貢献 | 263 |
2020 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 | ESMの開発・地球システム解析及びテーマ間連携 | 196 |
2020 | 国立大学法人東京大学 | 地球環境変動予測の向上に資する気候モデル高度化 | 136 |
2020 | 国立大学法人京都大学 | 統合的ハザード予測研究 | 117 |
2020 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 | 海洋将来予測データベースのための統合型海洋モデル開発 | 72 |
2020 | 国立大学法人東京大学 | 水課題アプリケーションの構築および他分野への展開支援 | 63 |
2020 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 | 近未来気候変動予測とCMIP6実験の推進 | 56 |
2020 | 国立大学法人北海道大学 | ユーザーニーズを踏まえた地域気候変化予測データの精査と新規大規模計算手法の開発 | 49 |
2020 | 国立研究開発法人土木研究所 | 水課題アプリケーション(水力発電用、避難指示・河川管理用)の開発及び他分野への展開 | 36 |
2020 | 一般財団法人日本気象協会 | IPCC第1作業部会に関する国内外の研究動向調査等 | 32 |
2020 | 国立大学法人東北大学 | ユーザーニーズを踏まえた地域気候変化予測データの精査と新規大規模計算手法の開発 | 25 |
2020 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 台風等極端事象の高解像度ダウンスケーリングシミュレーション | 20 |
2020 | 国立大学法人京都大学 | DIASシステムの維持管理、IT技術支援、システム高度化に向けた研究開発 | 12 |
2020 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 気候感度に関する不確実性の理解と低減 | 11 |
2020 | 一般財団法人電力中央研究所 | マルチモデル解析による温度上昇の確率論的評価 | 10 |
2020 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 地球システム-水資源・作物・土地利用モデル結合 | 10 |
2020 | 日本工営株式会社 | 水課題アプリケーション(水力発電用、避難指示・河川管理用)の開発および他分野への展開 | 10 |
2020 | 国立研究開発法人土木研究所 | ハザード評価のアジア・太平洋諸国への展開と国際協力 | 10 |
2020 | 国立大学法人北海道大学 | 21世紀末までのシームレスなハザード予測 | 8 |
2020 | 一般財団法人高度情報科学技術研究機構 | ESM開発環境整備 | 8 |
2020 | 国立大学法人東海国立大学機構 | DIASシステムアプリケーション実装支援 | 4 |
2020 | 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 | DIASシステム高度化のための研究開発 | 4 |
2020 | 国立大学法人名古屋工業大学 | バイアス補正法・極値評価技術の開発 | 3 |
2020 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 21世紀末までのシームレスなハザード予測 | 3 |