イタイイタイ病及び慢性砒素中毒発生地域住民健康影響実態調査費
府省庁: 環境省
事業番号: 20-0312
担当部局: 環境保健部 環境保健企画管理課保健業務室
事業期間: 1972年〜終了予定なし
会計区分: 一般会計
実施方法: 直接実施、委託・請負
事業の目的
「公害健康被害の補償等に関する法律」における指定疾病であるイタイイタイ病及び慢性砒素中毒は、現在もなお新規の患者認定が続いており、またその臨床像についても完全に明らかになっているとはいえないため、発生地域における住民の健康状態を把握し適切な対応をとる必要がある。
また、イタイイタイ病が二度と繰り返されることがないよう貴重な資料や教訓を後世に継承するため、被害者、原因企業、行政等が連携し、関係資料の収集、整理、保存を行い情報発信することで、環境被害を克服してきた歴史を継承していく。
事業概要
イタイイタイ病の発生地域である神通川流域で、一定以上のカドミウムの曝露を受けていると考えられる住民を対象に検診を実施し、カドミウムによる可能性のある健康障害を検出し、保健指導などの必要な対応を行う。また、過去の検診結果を解析する。
イタイイタイ病に関する貴重な資料が散逸しないように資料の収集・管理を行い、収集した資料の展示や閲覧等を行うことで資料を有効に活用し、国内外の幅広い世代に対してイタイイタイ病の教訓を継承する。
慢性砒素中毒の発生地域である土呂久地区住民を対象に実施する検診によりヒ素による可能性がある健康障害を検出し、認定申請につなげるなどの対応を行う。また、過去の検診結果の解析や文献を調査し、慢性砒素中毒症による障害の把握に努める。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 39 | 0 | 0 | 0 | 0 | 39 | 32 |
2019 | - | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 31 |
2020 | - | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 26 |
2021 | - | 41 | 0 | 0 | 0 | 0 | 41 | - |
2022 | 40 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
平成27年度に過去3カ年度の受診率の実績(31%~33%)を踏まえ設定した目標以上の受診者を得て、カドミウム汚染地域の環境保健対策を充実
神通川流域住民検診の受診率
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | 39 % |
2019 | - % | 40 % |
2020 | - % | 36 % |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
神通川流域住民検診者数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 1380 人 | 1431 人 |
2019 | 1480 人 | 1522 人 |
2020 | 1480 人 | 1488 人 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 富山県 | カドミウム汚染地域住民健康調査及びリスコミュニケーションを意識した資料継承・情報発達業務実施 | 21 |
2020 | 公益財団法人富山県健康づくり財団 | 次世代へのリスクコミュニケーション事業 | 5 |
2020 | 株式会社オーエムシー | カドミウム環境汚染地域住民健康影響調査検討業務 | 3 |
2020 | 国立大学法人富山大学 | 専門的資料情報発信パイロット事業 | 2 |
2020 | 株式会社乃村工藝社 | 情報発信業務 | 1 |
2020 | 公益財団法人富山県健康づくり財団 | 一次検診の実施 | 1 |
2020 | 株式会社数理計画 | 前年度のカドミウム環境汚染地域住民健康影響調査の情報処理 | 1 |
2020 | 富山市民病院 | 精密検査の実施 | 1 |
2020 | 株式会社政策基礎研究所 | 慢性砒素中毒症に関する健康影響調査業務 | 1 |
2020 | 宮崎県 | 砒素の健康影響に関する調査の実施 | 1 |
2020 | 株式会社地域経済研究所 | 調査データ入力等業務 | 1 |
2020 | 富山県立中央病院 | 精密検査の実施 | 1 |
2020 | 富山市 | 精密検査の実施 | 0 |
2020 | 富山大学付属病院 | 精密検査の実施 | 0 |
2020 | 株式会社宝来社 | 腎臓模型展示ケースの作成 | 0 |