次世代自動車向け高効率モーター用磁性材料技術開発
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0238
担当部局: 製造産業局 金属課金属技術室 自動車課
事業期間: 2014年〜2016年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
現在のレアアース添加型磁石の性能を上回る性能を持ちながら、レアアースを使用しない革新的な高性能磁石等を開発する。また、内部エネルギー損失を低減するための高効率軟磁性体(鉄芯)の技術開発とモーター全体の設計見直しを行い、電力消費量の削減を目指す。
事業概要
現在のハイブリッド自動車や電気自動車用モーター等に使用する高性能磁石には、耐熱性を向上させるためレアアースの添加が必要不可欠である。一方、レアアースは地理的に偏在すると共に枯渇が懸念されており、その将来にわたる安定供給が不安視されている。このためレアアースを添加した磁石の性能を上回る性能を持ちつつ、レアアースを使用しない革新的な磁石を開発する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | - | 3,000 | 0 | 0 | -24 | 66 | 3,042 | 3,042 |
2015 | - | 2,500 | 0 | 24 | -50 | 102 | 2,576 | 2,576 |
2016 | 2,400 | 2,150 | 0 | 50 | 0 | 62 | 2,262 | 2,262 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
2030年(H42)時点で約77万klの原油削減(CO2削減量約114万t)
高性能磁石等を開発し、エネルギー効率を25%改善した高効率モーターを次世代自動車へ活用することによる省エネ量 (目標:2030年度に77 万kl/年)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 万kl/年 | - 万kl/年 |
2015 | - 万kl/年 | - 万kl/年 |
2016 | - 万kl/年 | - 万kl/年 |
平成28年度末までにBHmax38MGOe(180℃)の性能を持つネオジム磁石の製造技術を確立する。
磁石の強さ(BHmax) (目標:2016年度に38 MGOe)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - MGOe | - MGOe |
2015 | - MGOe | 32 MGOe |
2016 | - MGOe | 38 MGOe |
平成33年度末までにBHmax50MGOe(180℃)の性能を持つ新規高性能磁石の基盤技術を確立する。
磁石の強さ(BHmax) (目標:2021年度に50 MGOe)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - MGOe | - MGOe |
2015 | - MGOe | - MGOe |
2016 | - MGOe | - MGOe |
平成28年度末までに鉄損3W/kg台の性能を持つ軟磁性材料の実用化製造技術を確立する。
エネルギー損失 (目標:2016年度に3 W/kg台)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - W/kg台 | - W/kg台 |
2015 | - W/kg台 | 2.3 W/kg台 |
2016 | - W/kg台 | 3 W/kg台 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
要素技術テーマ数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 10 テーマ数 | 10 テーマ数 |
2015 | 12 テーマ数 | 13 テーマ数 |
2016 | 17 テーマ数 | 17 テーマ数 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2014 | NEDO | プロジェクト管理 | 2,982 |
2014 | 高効率モーター用磁性材料技術研究組合 | 高効率モーターの開発 等 | 2,972 |
2015 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクト管理 | 2,576 |
2015 | 高効率モーター用磁性材料技術研究組合 | 高効率モーターの開発 等 | 2,359 |
2016 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクト管理 | 2,262 |
2016 | 高効率モーター用磁性材料技術研究組合 | 高効率モーターの開発 等 | 2,080 |
2015 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 高Fe含有RE-Fe-C-N磁石に関する検討、合成、表面処理 | 85 |
2016 | 国立大学法人京都大学 | 表面修飾技術の研究開発、分析・評価 | 70 |
2015 | 国立大学法人京都大学 | 表面修飾技術の研究開発、分析・評価 | 66 |
2014 | 広島大学 | 分散技術の研究開発、表面修飾技術の研究開発、バルク化技術の研究開発 | 44 |
2014 | 京都大学 | 表面修飾技術の研究開発、分析・評価 | 43 |
2015 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 | ナノ複相組織磁石の電子・磁気状態解析と機構解明 | 39 |
2014 | 名古屋工業大学 | 可変磁力モータの特徴を最大限に発揮するための普遍的設計技術の研究 | 32 |
2014 | 大阪府立大学 | 新規磁性材料のIPMモータへの適用技術の研究開発 | 30 |
2014 | 東北大学 | バルク化技術の研究開発 | 30 |
2015 | 公立大学法人大阪府立大学 | 新規磁性材料のIPMモータへの適用技術の研究開発 | 30 |
2016 | 公立大学法人大阪府立大学 | 新規磁性材料のIPMモータへの適用技術の研究開発 | 30 |
2015 | 国立大学法人広島大学 | 分散技術の研究開発、表面修飾技術の研究開発、バルク化技術の研究開発 | 27 |
2016 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 | ナノ複相組織磁石の電子・磁気状態解析と機構解明 | 27 |
2014 | 住友電気工業株式会社 | バルク化技術の研究開発 | 26 |
2016 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 高Fe含有RE-Fe-C-N磁石に関する検討、合成、表面処理 | 25 |
2016 | 国立大学法人東北大学 | 磁気特性評価・解析技術の開発の内、磁区観察方法の開発 | 24 |
2014 | 東北大学 | バルク化技術の研究開発 | 23 |
2015 | 国立大学法人名古屋工業大学 | 可変磁力モータの特徴を最大限に発揮するための普遍的設計技術の研究 | 22 |
2014 | 一般社団法人ファインセラミックスセンター | 磁気特性評価・解析技術の開発の内,先進的電子顕微鏡による磁化反転・磁壁ピン止めその場解析 | 21 |
2015 | 国立大学法人東北大学 | バルク化技術の研究開発 | 21 |
2016 | 国立大学法人名古屋工業大学 | 可変磁力モータの特徴を最大限に発揮するための普遍的設計技術の研究 | 21 |
2015 | 三菱化学テクノリサーチ | 高性能磁性材料の技術動向調査 | 20 |
2014 | 京都大学 | モデル材料系による磁化と保磁力両立理検証および評価技術確立、実用化を意識した材料系による材料設計への反映・具現化 | 19 |
2015 | 国立大学法人京都大学 | モデル材料系による磁化と保磁力両立理検証および評価技術確立、実用化を意識した材料系による材料設計への反映・具現化 | 19 |
2016 | 国立大学法人東北大学 | 重希土類フリー希土類磁石粉末の高耐熱性に関する検討 | 19 |
2016 | 国立大学法人長崎大学 | 磁気歪みを有効活用した低損失軟磁性材料の創製 | 19 |
2016 | 国立大学法人大阪大学 | 磁気特性評価・解析技術の開発の内、磁気特性精密測定技術の開発 | 19 |
2016 | 国立大学法人京都大学 | モデル材料系による磁化と保磁力両立理検証および評価技術確立、実用化を意識した材料系による材料設計への反映・具現化 | 19 |
2015 | 学校法人静岡理工科大学 | 新規物質探索と磁化反転挙動の解析 | 18 |
2015 | 一般財団法人ファインセラミックスセンター | 磁気特性評価・解析技術の開発の内,先進的電子顕微鏡による磁化反転・磁壁ピン止めその場解析 | 18 |
2016 | 学校法人静岡理工科大学 | 新規物質探索と磁化反転挙動の解析 | 18 |
2016 | 一般財団法人ファインセラミックスセンター | 磁気特性評価・解析技術の開発の内,先進的電子顕微鏡による磁化反転・磁壁ピン止めその場解析 | 18 |
2015 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 | マテリアルインフォマテックス手法の研究、ソフト開発 | 17 |
2015 | 国立大学法人長崎大学 | Sm-Co/α-Fe系ナノコンポジット磁石の創製、合成等 | 16 |
2015 | 学校法人トヨタ学園 | 実モーター駆動システムを対象とした鉄損解析及び関連技術の開発 | 16 |
2016 | 国立大学法人東北大学 | 高飽和磁化Fe-Co-C-N系軟磁性粉の創製に関する検討 | 16 |
2016 | 国立大学法人東北大学 | 高純度超急冷合金の作成、 原料粉末の最大保磁力発現機構条件探索、原料合金・磁石の流会組成・構造解析 | 16 |
2014 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 | ナノ複相組織磁石の電子・磁気状態解析と機構解明 | 15 |
2016 | 国立大学法人長崎大学 | Sm-Co/α-Fe系ナノコンポジット磁石の創製、合成等 | 15 |
2016 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | 磁化容易軸を面内配向させた鉄系偏平粉末の鉄損に関する検討 | 12 |
2015 | 国立大学法人京都大学 | 新規磁性強化法の検討、ソフト化学による創製 | 11 |
2014 | 三菱化学テクノリサーチ | 高性能磁性材料の技術動向調査 | 10 |
2015 | 株式会社村田製作所 | 高Fe含有RE-Fe-C-N磁石に関する検討、プロセス検討 | 10 |
2016 | 国立大学法人岐阜大学 | 磁化容易軸を面内配向させた鉄系偏平粉末の鉄損に関する検討 | 7 |
2015 | 国立大学法人東京農工大学 | 新規磁性強化法の検討、遍歴電子強磁性体による創製 | 6 |
2016 | 株式会社村田製作所 | 高Fe含有RE-Fe-C-N磁石に関する検討、プロセス検討 | 4 |
2015 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | マテリアルインフォマテックス手法の研究、解析 | 3 |
2015 | 国立大学法人九州大学 | Sm-Co/α-Fe系ナノコンポジット磁石の創製、構造解析 | 3 |
2016 | 日本酸素ホールディングス株式会社 | 高飽和磁化Fe-Co-C-N系軟磁性粉の創製に関する検討 | 3 |
2016 | 国立大学法人九州大学 | Sm-Co/α-Fe系ナノコンポジット磁石の創製、構造解析 | 3 |
2015 | 国立大学法人九州工業大学 | Sm-Co/α-Fe系ナノコンポジット磁石の創製、磁化解明 | 2 |