地熱発電や地中熱等の導入拡大に向けた技術開発事業 (JOGMEC交付金)
府省庁: 経済産業省
事業番号: 20-0308
担当部局: 資源エネルギー庁 資源・燃料部 政策課
事業期間: 2013年〜2020年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
地熱発電は、CO2排出量がほぼゼロであり、自然条件によらず安定的な発電が可能なベースロード電源である。一方、我が国は世界第3位の地熱資源量(2,347万kW)を有していながら、他の再生可能エネルギーに比べ地下構造の把握や資源探査に係る開発リスク・コストが高いといった課題があることから、地熱発電による発電量は国内全体の総発電量の1%にも満たない。このため、我が国にとって安定的なエネルギー資源を獲得するため、国産のエネルギー源である地熱資源の開発を促進することを目的とする。
事業概要
本事業では、以下の技術に関する技術開発を行う。
(1)地下構造の探査精度を向上するための技術
(2)掘削費用を低減するとともに、開発期間を短縮するための技術
(3)運転開始後の蒸気量を維持するための技術
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 1,350 | 0 | 0 | -710 | 304 | 944 | 944 |
2019 | - | 1,500 | 0 | 710 | 0 | -252 | 1,958 | 1,958 |
2020 | - | 1,540 | 0 | 0 | -145 | -149 | 1,246 | 1,246 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
(1)地熱貯留層探査技術開発(地下構造の探査精度の向上) 調査段階における坑井の掘削成功率を現状の約3割から約4割に向上(改善率30%程度)する。
坑井の掘削成功率の改善割合(平成25年度比) ※平成30年度は、追加テーマの試作機等を作成。 令和元、2年度は坑井利用の実証試験を実施。 (目標:2030年度に30.0 )
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - | - |
2019 | - | - |
2020 | - | - |
(2)地熱貯留層掘削技術開発(掘削費用の低減・開発期間の短縮化) 坑井の掘削費用を20%程度削減する。
坑井掘削費用の削減割合(平成27年度比) ※平成29年度は、現場実証試験を実施等 平成30年度は、現場実証試験と掘削機器を設計製作。 令和元、2年度は現場実証試験と掘削機器の試運転検証等。 (目標:2030年度に20.0 )
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - | - |
2019 | - | - |
2020 | - | - |
(3)地熱貯留層評価・管理技術開発(運転開始後の蒸気量の維持) 類似の課題を抱える地熱発電所の設備利用率を20%pt程度向上する。
設備利用率の増加割合(平成25年度比) ※平成29年度は、涵養試験を再開。 平成30年度は、涵養試験を継続及び追加テーマ機器を設置。 平成元、2年度は涵養試験の継続及び予測技術開発。 (目標:2030年度に20.0 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | - % |
2019 | - % | - % |
2020 | - % | - % |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
技術開発テーマ数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 7 件 | 7 件 |
2019 | 6 件 | 6 件 |
2020 | 6 件 | 6 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 地熱発電技術研究開発費 | 1,540 |
2020 | 株式会社INPEXドリリング | 小型ハイパワーリグ開発 | 262 |
2020 | 地熱技術開発株式会社 | 透水性改善技術 | 230 |
2020 | 株式会社INPEXドリリング | 逸泥対策技術 | 196 |
2020 | 西日本技術開発株式会社 | 酸性地熱流体発生機構解明 | 131 |
2020 | 奥会津地熱株式会社 | 人工涵養技術 | 94 |
2020 | 地熱技術開発株式会社 | 人工涵養技術 | 79 |
2020 | 株式会社地球科学総合研究所 | 坑井近傍探査技術 | 55 |
2020 | 地熱技術開発株式会社 | 坑井近傍探査技術 | 30 |
2020 | 一般財団法人エンジニアリング協会 | 自主保安指針 | 15 |
2020 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 人工涵養技術 | 13 |