原子力の安全性向上に資する技術開発事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 20-0326
担当部局: 資源エネルギー庁 原子力政策課
事業期間: 2012年〜2023年
会計区分: エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定
実施方法: 委託・請負、補助
事業の目的
エネルギー基本計画において、「万が一の事故のリスクを下げていくため、過酷事故対策を含めた軽水炉の安全性向上に資する技術や信頼性・効率性を高める技術等の開発を進める」こととされているところ。原子力の安全対策高度化に資する技術開発の支援を通じて、我が国における原子力の安全技術の水準向上を図る。
事業概要
東京電力福島第一原子力発電所の事故で得られた教訓を踏まえ、過酷事故対策に係る技術開発など、原子力安全の高度化に資する技術基盤の整備、技術開発の支援を実施する。(委託、補助1/2、2/3、10/10)
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 700 | 0 | 0 | -160 | 0 | 540 | 465 |
2019 | - | 3,016 | 0 | 160 | -16 | 0 | 3,160 | 2,077 |
2020 | - | 2,259 | 0 | 16 | 0 | 0 | 2,275 | 1,790 |
2021 | - | 2,500 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,500 | - |
2022 | 2,500 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
軽水炉安全に係るシミュレーション手法やデータベース等の成果の数について、令和5年度までに22件を目指す。
標準化や原子炉等への適用に直結するような、軽水炉安全に係るシミュレーション手法やデータベース等の成果の数 (目標:2023年度に22.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | 6 件 |
2019 | - 件 | 11 件 |
2020 | - 件 | 8 件 |
企業の自社事業として引き継がれた技術開発の件数の累計、又は、規格基準への反映や実用化された件数について、令和5年度までに10件を目指す。
本事業終了後、企業の自社事業として引き継がれた技術開発の件数の累計、又は、規格基準への反映や実用化された成果の件数の累計。 (目標:2023年度に10.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
2020 | - 件 | - 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
安全対策高度化に資する技術開発テーマ
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 7 件 | 7 件 |
2019 | 26 件 | 26 件 |
2020 | 23 件 | 28 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 特定非営利活動法人地球と未来の環境基金 | 技術開発に要する経費を補助する事業の実施 | 477 |
2020 | 株式会社三菱総合研究所 | 高経年化対策に資するコンクリート照射劣化に関する研究 | 349 |
2020 | 一般財団法人電力中央研究所 | 燃料集合体内冷却水の気液二相流の挙動解明に向けた研究開発 | 306 |
2020 | 鹿島建設株式会社 | 骨材種別を考慮した中性子照射試験の実施及び温度条件を考慮した中性子照射試験計画の策定 FEM 解析手法の技術的検討 照射後試験の予備試験の実施 | 222 |
2020 | 一般財団法人電力中央研究所 | 原子力発電所のリスク評価、研究に係る基盤整備 | 204 |
2020 | 三菱重工業株式会社 | RCPシール漏洩対策技術の開発 | 145 |
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | 水素安全対策高度化 | 111 |
2020 | イビデン株式会社 | 燃料集合体内冷却水の気液二相流の挙動解明に向けた研究開発 | 73 |
2020 | 三菱重工業株式会社 | FLUENT等を用いた乱流燃焼による爆発燃焼解析コード整備及び水素挙動統合解析システム整備支援 | 71 |
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | シビアアクシデント時の燃料破損・溶融過程解析手法の高度化 | 68 |
2020 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | 静的デブリ冷却システムの開発(※2者連名で申請) | 55 |
2020 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | 事故耐性SiC炉心材料の実用化に向けた調査/研究 | 46 |
2020 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | シビアアクシデント時の水素処理システムの開発 | 46 |
2020 | 丸紅ユティリティ・サービス株式会社 | 模擬デブリ、耐火材を使った小型、大型試験の実施に当たり、NNCとの連絡調整、NNCへの試験発注、試験体輸送、NNCとの会議における通訳手配等 なお、595,000ドルでNNCに模擬デブリ、耐火材を使った小型、大型試験実施を発注 NNC:カザフスタン共和国 国立原子力センター | 45 |
2020 | 三菱重工業株式会社 | 早期実用化に向けたPWR向け事故耐性燃料被覆管の開発 | 43 |
2020 | 鹿島建設株式会社 | コア採取、非破壊試験、コアを用いた試験 | 41 |
2020 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | レベル2津波PRAにおける放出カテゴリの定量化 | 40 |
2020 | 株式会社電力テクノシステムズ | 試験装置運転業務及びデータ取得・整理 | 40 |
2020 | イビデン株式会社 | 沸騰水型原子炉向け炭化珪素燃料被覆管の開発・事故耐性評価(※2者連名で申請) | 39 |
2020 | 三菱重工業株式会社 | 先進建設工法の開発 | 39 |
2020 | 三菱重工業株式会社 | 先進機器製造技術の開発(3D造形技術による原子力機器製造) | 37 |
2020 | 三菱原子燃料株式会社 | コーティング被覆管製造及び基礎物性試験等 | 35 |
2020 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | レベル1、レベル1.5津波PRA評価モデルの定量化 | 30 |
2020 | 株式会社三菱総合研究所 | OpenFOAMを用いた乱流燃焼による爆発燃焼解析コード整備及び水素挙動統合解析システム整備支援 | 29 |
2020 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 骨材を構成する鉱物の体積変化の評価手法の整備 コンクリート部材レベルの放射線照射影響評価手法の整備 | 28 |
2020 | エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社 | 鉱物膨張を加味した骨材の力学的特性把握のための技術的検討 コンクリート部材レベルの評価手法(DEVICE)高度化の技術的検討 戦略マップに関する検討会運営支援 | 23 |
2020 | 中部電力株式会社 | 浜岡原子力発電所実機材料を用いた材料劣化調査研究 | 23 |
2020 | 原子燃料工業株式会社 | 総合試験の気液二相流データベース等を活用した3流体場サブチャンネル解析のモデル検討と妥当性確認 | 22 |
2020 | 三菱重工業株式会社 | 原子力発電所の事故時における放射性物質の放出抑制策の開発 | 21 |
2020 | 株式会社アトックス | MCCE法を用いたリチウム-7の濃縮技術開発 | 18 |
2020 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | 原子炉の安全性及び電力系統レジリエンス向上に資する蓄熱技術 | 17 |
2020 | 日本製鉄株式会社 | 燃料集合体の崩落・混合・相分離の詳細モデル化及び鉄鋼スラグデータベースと核燃料データベースの統合 | 16 |
2020 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | AM技術による原子力機器の材料品質向上化に関する調査研究 | 15 |
2020 | 日本核燃料開発株式会社 | FeCrAl-ODS鋼の材料特性評価お よび長尺被覆管の試作を実施する。 | 13 |
2020 | 国立大学法人東京工業大学 | 化学蓄熱・サーモクライン・ハイブリッドシステムの技術成立性検討 | 13 |
2020 | イビデン株式会社 | CMC(炭化ケイ素複合材)基材試験体の試作 | 12 |
2020 | 株式会社竹中工務店 | 先進工法検討、構造安全性評価(3) | 11 |
2020 | 大成建設株式会社 | 先進工法検討、構造安全性評価(2) | 11 |
2020 | 株式会社大林組 | 先進工法検討、構造安全性評価(1) | 11 |
2020 | 鹿島建設株式会社 | 二重円筒PCV の構造成立性の検討業務 | 7 |
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | 安全性向上に資する新型燃料の既存軽水炉への導入に向けた技術基盤整備 | 7 |
2020 | 国立大学法人東北大学 | CVI プロセス技術開発検討を通した技術成立性に関する調査/研究 | 6 |
2020 | 株式会社日立産業制御ソリューションズ | CFD 解析 | 6 |
2020 | 学校法人早稲田大学 | 金属酸化物成形体充填層のガス流通試験により、化学-熱流体錬成現象の評価とモデルの精度向上 | 5 |
2020 | 国立大学法人京都大学 | 金属酸化物を用いた水素処理における反応速度式の作成 | 5 |
2020 | MHIソリューションテクノロジーズ株式会社 | 実温実圧試験実施(RunNo. N3 およびRunNo. N4) | 5 |
2020 | 株式会社ネットワイ | 回転試験装置部品製作 | 4 |
2020 | MHIソリューションテクノロジーズ株式会社 | 実温実圧試験実施(RunNo. N8) | 3 |
2020 | MHIソリューションテクノロジーズ株式会社 | 回転試験実施およびデータ整理作用 | 3 |
2020 | MHIソリューションテクノロジーズ株式会社 | 実温実圧試験実施(RunNo. N6) | 3 |
2020 | MHIソリューションテクノロジーズ株式会社 | ⾼温シール性試験実施およびデータ整理作業 | 3 |