戦略的監視・診断体制整備推進事業委託費
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0060
担当部局: 消費・安全局 動物衛生課
事業期間: 2008年〜2022年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
家畜の伝染性疾病の発生・まん延を防止するためには、家畜群への伝染性疾病の侵入を監視するとともに、伝染性疾病が侵入した場合に早期に摘発できる検査体制を整備し、適切な防疫措置を講じる必要がある。特に、国内外の状況が変化したり、広域的な流行が懸念されると考えられるなど、検査体制の強化や検査体制の検討が必要な疾病については、国が主体的に的確な検査を実施する体制を構築・維持する必要がある。具体的には、市販されていない検査用試薬等の供給、疾病発生時の原因究明に係る調査体制の整備、国家参照研究所における確定診断機能の整備・強化、家畜への疾病の侵入門戸となっている可能性がある野生動物の疾病感染状況の調査等を実施する。
事業概要
①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬(ゲル内沈降反応用抗原及び指示血清並びにリアルタイムPCR用試薬)の製造・配布。
②家畜保健衛生所における病性鑑定に必要な試薬等の製造・配布(H30年度:豚コレラ抗体検査用ウイルス及び指示陽性血清の配布、豚丹毒菌遺伝子検査用試薬)
③病性鑑定体制の整備(H30年度:EBL、PCV3、鳥インフルエンザ(原因究明のための体制整備)、鳥インフルエンザ(確定検査の検証))、口蹄疫ワクチンのマッチング検証)
④口蹄疫診断体制強化(診断体制を維持した上で検査員の研修等の実施)
⑤野生動物での家畜の伝染性疾病の感染状況を把握(H30年度 いのしし:豚コレラ、オーエスキー病 鹿:ヨーネ病、 野鳥:ニューカッスル病)及び野生の鹿における鹿慢性損耗病の検査体制の確立
⑥アフリカ豚コレラの遺伝子型別に関するデータベース構築。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | - | 76 | 0 | 0 | 0 | -1 | 75 | 74 |
2017 | - | 68 | 0 | 0 | 0 | 0 | 68 | 68 |
2018 | - | 69 | 0 | 0 | 0 | 12 | 81 | 81 |
2019 | - | 88 | 0 | 0 | 0 | 0 | 88 | - |
2020 | 94 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
【アウトカム(1)】 ①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬の製造・配布ができず、まん延させてしまった事例の件数を毎年0件とする。
①鳥インフルエンザについて、検査用試薬の整備がされず、まん延させてしまった事例の件数 (目標:2020年度に0 事例)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 事例 | - 事例 |
2017 | - 事例 | - 事例 |
2018 | - 事例 | - 事例 |
【アウトカム(2)】②家畜保健衛生所の病性鑑定に必要な試薬の製造・配布(豚コレラ抗体検査用ウイルス及び指示陽性血清)、豚丹毒の診断体制整備(30年度限り)
②都道府県において、家畜の伝染性疾病の診断に有用な試薬の配布により診断可能となった疾病数及び新たな検査手法の確立数。
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | - 件 |
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | - 件 | 2 件 |
【アウトカム(3)】③地方病性牛白血病(EBL)及び豚サーコウイルス3型(PCV3)に関する病性鑑定機能の強化、鳥インフルエンザに対する疫学調査における検査体制の整備及び確定検査の検証並びに口蹄疫ワクチンのマッチングの検証(30年度限り)
③事業により、診断・原因究明・予防体制が強化された疾病数
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 疾病数 | - 疾病数 |
2017 | - 疾病数 | - 疾病数 |
2018 | - 疾病数 | 5 疾病数 |
【アウトカム(4)】④口蹄疫の確定検査を実施することが可能な検査員を32年度までの5年間で40人育成する
④研修を行い、確定検査に必要な技術を習得した人数 (目標:2020年度に40 人)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 人 | 8 人 |
2017 | - 人 | 16 人 |
2018 | - 人 | 25 人 |
【アウトカム(5)】⑤我が国の野生動物における伝染性疾病の調査を、イノシシ2疾病(30年度は豚コレラ、オーエスキー病)、鹿1疾病(30年度はヨーネ病)、野鳥1疾病(30年度はニューカッスル病)で実施。野生の鹿における鹿慢性損耗病の検査体制の確立(30年度限り)
⑤野生のいのしし及び鹿並びに野鳥において調査した疾病の種類数、及び鹿慢性損耗病の検査体制の確立数
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 疾病数 | - 疾病数 |
2017 | - 疾病数 | - 疾病数 |
2018 | - 疾病数 | 5 疾病数 |
【アウトカム(6)】⑥ アフリカ豚コレラ診断体制の強化を図る。(30年度限り)
アフリカ豚コレラの遺伝子型別に関するデータベース構築件数。
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | - 件 |
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | - 件 | 1 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬(ゲル内沈降反応用抗原及び指示血清」並びに「リアルタイムPCR用試薬)」の配布希望のあった都道府県への配布都道府県数(毎年度毎ののべ配布都道府県数)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | 94 都道府県数 | 101 都道府県数 |
2017 | 94 都道府県数 | 96 都道府県数 |
2018 | 94 都道府県数 | 96 都道府県数 |
②豚コレラ抗体検査用ウイルス及び指示陽性血清の配布、豚丹毒の診断体制の整備)(30年度限り)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | - 件 |
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | 2 件 | 2 件 |
③病性鑑定体制の整備(H30年度:EBL、PCV3、鳥インフルエンザ(原因究明のための体制整備)、鳥インフルエンザ(確定検査の検証))、口蹄疫ワクチンのマッチング検証(30年度限り)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | - 件 |
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | 5 件 | 5 件 |
④口蹄疫診断体制強化(診断体制を維持した上で検査員の研修等の実施)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | 8 人 | 8 人 |
2017 | 8 人 | 8 人 |
2018 | 9 人 | 9 人 |
⑤野生動物での家畜の伝染性疾病の感染状況を把握(H30年度 いのしし:豚コレラ、オーエスキー病 鹿:ヨーネ病、 野鳥:ニューカッスル病)及び野生の鹿における鹿慢性損耗病の検査体制の確立(30年度限り)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | - 検体 | - 検体 |
2017 | - 検体 | - 検体 |
2018 | 2300 検体 | 3248 検体 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
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2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 家畜伝染病診断体制の強化・整備 等 | 54 |
2018 | アドテック株式会社 | 高病原性鳥インフルエンザのゲル内沈降反応用抗原及び指示血清並びにリアルタイムPCR用試薬の製造・配布 | 14 |
2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | アフリカ豚コレラ診断体制強化 | 13 |
2018 | 国立大学法人北海道大学 | CWD検査体制の整備 | 2 |
2018 | 国立大学法人鳥取大学 | 鳥インフルエンザの発生時の疫学調査体制の整備 | 2 |