未利用エネルギーを活用した水素サプライチェーン構築実証事業(旧:未利用エネルギー由来水素サプライチェーン構築実証事業)

府省庁: 経済産業省

事業番号: 0369

担当部局: 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新エネルギーシステム課 水素・燃料電池戦略室

事業期間: 2015年〜2020年

会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定

実施方法: 交付

事業の目的

CO2を排出しない水素発電の導入を通じて火力発電の低炭素化及びエネルギー調達の多様化を進めるため、海外に豊富に存在する未利用エネルギーを水素化し、日本で利用するための一連の未利用エネルギー由来水素サプライチェーンの構築を目指す。あわせて、エネルギー貯蔵技術として、再生可能エネルギーを用いた水素製造(Power to Gas)技術の開発・実証に取り組み、再生可能エネルギーの導入拡大と系統負荷の軽減・安定化に資する技術の実用化を目指す。

事業概要

褐炭や原油随伴ガス、化学工場から排出される副生水素などの海外に豊富に存在する未利用エネルギーから水素を製造する技術(褐炭ガス化技術等)、輸送・運搬技術(液化水素船による輸送・荷役技術、有機ハイドライドに係る水素化・脱水素化技術等)、水素混焼・専焼発電技術等を開発・実証し、一連の未利用エネルギー由来水素サプライチェーンを構築するとともに、基盤となる技術を確立することで、2030年頃の大規模水素サプライチェーンの構築に向けた展望を開く。また、水素をエネルギー貯蔵手段として活用するPower to Gas技術については、自然変動電源に対応可能な高効率・高耐久の水電解技術と蓄電池等を最適に組み合わせたシステムの開発・実証を行うほか、電力系統の状況に応じた水電解装置の制御、製造した水素の貯蔵・利用まで含めたシステム全体の設計・構築・評価等を行う。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2015-2,0500000258258
2016-2,8000968003,768-
20175,500-------
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額20152016201701k2k3k4k5k6kHighcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

将来の大規模水素サプライチェーンの構築に当たり、他国に先んじて液化水素運搬船に係る国際標準を押さえるため、規格化に必要となる液化水素運搬能力(※)を有する船舶により技術実証を実施する。 ※あまりにも小規模な船舶は規格化することができず、最低でもLNG内航船(2,500m3以上)程度のサイズが必要。

未利用エネルギー等から製造した水素のコスト(※プラント引渡しコスト) ※現状国内水素ステーションでの水素販売価格:100~150円/Nm3 (目標:2030年度に30 )

年度当初見込み成果実績
2015- -

トルエン-メチルシクロヘキサンの二国間での水素化・脱水素化反応サイクルを実現し、1年間のサプライチェーン実証運転実績を積む。

運航する液化水素運搬船に搭載する液化水素タンクのサイズ (目標:2020年度に2500 )

年度当初見込み成果実績
2015- -

1MW級の水素混焼コージェネレーションを開発・実証運転するとともに、水素混焼率100%の運転を実証する。

取扱水素量(輸送量) ※ 現時点では、FS段階であるため、外部有識者評価の結果を踏まえ取扱水素量は変動する可能性がある。 (目標:2020年度に210 )

年度当初見込み成果実績
2015- -

最先端のLNG火力発電同等の燃焼温度(1,600℃級)で作動する、高効率の大規模LNG火力発電向け水素混燃燃焼機を開発・実証する。

最大水素混焼率(実績値) (目標:2017年度に100 )

年度当初見込み成果実績
2015- -

活動指標及び活動実績(アウトプット)

要素技術の工程作業完了件数 ※ 未利用エネルギー由来水素サプライチェーン構築実証において32年度までに102項目の工程の完了を目指す

年度当初見込み活動実績
201513 件13 件

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2015国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構プロジェクトマネジメント業務258
2015千代田化工建設株式会社有機ケミカルハイドライドチェーン技術開発の実施114
2015川崎重工業株式会社液化水素大量輸送・荷役技術開発の実施75
2015三菱パワー株式会社燃焼器の開発・プラントシステムの設計業務の実施35
2015三菱重工業株式会社燃焼評価技術の開発業務の実施25
2015電源開発株式会社褐炭ガス化技術開発の実施3
2015株式会社大林組電気・熱・水素の統合型エネルギー運用管理システムの開発1

レビューシートを開く

構想日本
日本大学尾上研究室
Visualizing.JP
特定非営利活動法人Tansa
JUDGIT! Chrome、Firefox、Safari、Edgeの
最新バージョンをご利用ください