シカによる森林被害緊急対策事業

府省庁: 農林水産省

事業番号: 0228

担当部局: 林野庁 林野庁研究指導課森林保護対策室 経営企画課国有林野生態系保全室

事業期間: 2015年〜2020年

会計区分: 一般会計

実施方法: 直接実施、委託・請負、補助

事業の目的

 近年、全国的にシカ被害が深刻化している中、森林においては、造林木への食害や剥皮等の被害だけではなく、下層植生への食害による生物多様性の損失や、土壌流出等に伴う公益的機能の低下が懸念されている。さらに、森林資源の充実に伴い、今後主伐・再造林の増加が見込まれる中、食害等により伐採後の更新が困難となり、公益的機能の低下のみならず、資源の循環利用や林業の成長産業化の実現に支障をきたすおそれがある。
 このような中、特に再造林地周辺におけるシカの捕獲が必要であるが、狩猟者の減少・高齢化の中で、林業関係者の間にそのノウハウがないことが課題となっている。  このため、シカ被害が深刻な地域においては、シカ捕獲等のモデル的実施を通じ、シカ被害対策に継続的に取り組む体制を確立し、近隣地域に波及させる対策を講じ、林業被害の防止や水源涵養機能や国土保全機能の一層の発揮に寄与する。

事業概要

1.シカ森林被害防止緊急対策
 シカによる森林被害が深刻な地域において 、 再造林を実施する箇所を重点的に、林業関係者が主体となってシカの広域かつ計画的な捕獲等をモデル的に実施するとともに、シカ捕獲等のノウハウを周辺地域へ普及する。また、新たにシカの侵入が危惧される地域等において、再造林を実施する箇所を重点的に、GPS等により森林でのシカの行動を的確に把握することで監視体制の強化を図り、効率的なシカ被害予防対策を推進する。 2.シカ被害対策推進調査事業  森林の現況や周囲の状況、シカの生息密度等とシカ食害状況等を基に、被害発生リスクの調査分析等を行うことにより、高度で効率的な被害防止対策の推進を図る。 3, シカ被害対策普及加速事業  シカの広域かつ計画的な捕獲を行うモデル事業実施地域等において、地域の環境条件等を踏まえつつ、捕獲頭数等実績と地域の取組との関係を比較分析し、シカの捕獲手法の効率的な普及に資するマニュアルの整備等を実施する。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2015-01000-1839299
2016500159100183-660376310
201725215006600216210
20182531660000166161
20191741420000142-
2020400-------
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額201520162017201820192020-400-2000200400600Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

(政策評価測定指標) 鳥獣害防止森林区域を設定した市町村のうちシカによる新たな森林被害発生面積が減少した市町村の割合

鳥獣害防止森林区域を設定した市町村のうちシカによる新たな森林被害発生面積が減少した市町村の割合 (シカによる新たな森林被害発生面積が減少した市町村数/鳥獣害防止森林区域を設定した市町村数×100) (目標:2023年度にNone %)

年度当初見込み成果実績
2016- %- %
2017- %53 %
2018- %57 %

本事業の実施により地域におけるシカによる森林被害発生が抑制される

本事業を実施した地域における森林被害面積の変動率【a】が周辺地域の平均変動率【A】を下回ること(A-a>0) (A-a>0となった事業実施地域箇所数/全事業実施地域箇所数×100) (目標:2020年度に100 %)

年度当初見込み成果実績
2016- %- %
2017- %63 %
2018- %48 %

本事業の緊急捕獲実施により、地域における捕獲体制が構築される。

モデル事業終了後のアンケート結果で「捕獲体制が整った」の回答をしたモデル実施箇所数の割合 (「そう思う」「ややそう思う」の回答数/モデル実施箇所数) (目標:2020年度に100 %)

年度当初見込み成果実績
2016- %- %
2017- %- %
2018- %95 %

本事業の緊急捕獲実施により、地域における捕獲体制が構築される。

モデル事業に取り組んでいる地域について、捕獲効率(※)が事業開始当初より上昇した地域数の割合 (捕獲効率が事業開始当初より上昇した地域数/モデル事業に取り組んでいる地域数) (目標:2020年度に100 %)

年度当初見込み成果実績
2016- %- %
2017- %73 %
2018- %58 %

効果的なシカ捕獲手法に関するマニュアルが普及される。

鳥獣害防止森林区域を設定した市町村にマニュアルが周知された割合(マニュアルを周知した市町村数/鳥獣害防止森林区域を設定した市町村数) (目標:2020年度に100 %)

年度当初見込み成果実績
2016- %- %
2017- %- %
2018- %- %

活動指標及び活動実績(アウトプット)

シカ被害対策に実践的に取り組むモデル地域の数

年度当初見込み活動実績
201619 地域数18 地域数
201727 地域数24 地域数
201819 地域数24 地域数

マニュアルの整備件数

年度当初見込み活動実績
2016- 件- 件
2017- 件- 件
2018- 件- 件

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2016北海道森林管理局緊急捕獲等実践事業等54
2016九州森林管理局緊急捕獲等実践事業等46
2016近畿中国森林管理局緊急捕獲等実践事業等39
2016中部森林管理局緊急捕獲等実践事業等38
2016関東森林管理局緊急捕獲等実践事業等31
2017四国森林管理局緊急捕獲実践事業等30
2017九州森林管理局緊急捕獲実践事業等25
2018四国森林管理局緊急捕獲等実践事業等24
2018九州森林管理局緊急捕獲等実践事業等24
2016株式会社野生動物保護管理事務所鳥獣捕獲者等支援事業22
2016四国森林管理局緊急捕獲等実践事業等22
2017株式会社野生動物保護管理事務所シカの行動把握調査等及び捕獲者等支援業務22
2017近畿中国森林管理局緊急捕獲実践事業等22
2017関東森林管理局緊急捕獲実践事業等17
2016東北森林管理局緊急捕獲等実践事業等15
2016愛媛県緊急捕獲等実践事業等12
2018関東森林管理局緊急捕獲等実践事業等12
2017東北森林管理局緊急捕獲実践事業等11
2017中部森林管理局緊急捕獲実践事業等11
2018北海道森林管理局緊急捕獲等実践事業等11
2017北海道森林管理局緊急捕獲実践事業等10
2017愛媛県緊急捕獲等実践事業等10
2018中部森林管理局緊急捕獲等実践事業等10
2018愛媛県緊急捕獲等実践事業10
2016熊本県緊急捕獲等実践事業等9
2016徳島県緊急捕獲等実践事業9
2016福井県緊急捕獲等実践事業8
2017徳島県緊急捕獲等実践事業8
2018東北森林管理局緊急捕獲等実践事業等8
2018福井県緊急捕獲等実践事業8
2018徳島県緊急捕獲等実践事業8
2017福井県緊急捕獲等実践事業7
2017熊本県緊急捕獲等実践事業等7
2018熊本県緊急捕獲等実践事業等7
2015中部森林管理局緊急捕獲等実践事業6
2016長崎県緊急捕獲等実践事業6
2016長野県緊急捕獲等実践事業等6
2018株式会社自然産業研究所シカ被害対策推進調査業務6
2018近畿中国森林管理局緊急捕獲等実践事業等6
2016奈良県緊急捕獲等実践事業5
2016静岡県緊急捕獲等実践事業等5
2017静岡県緊急捕獲等実践事業等5
2016北海道緊急捕獲等実践事業4
2017群馬県緊急捕獲等実践事業4
2017奈良県緊急捕獲等実践事業4
2017北海道緊急捕獲等実践事業4
2018群馬県緊急捕獲等実践事業4
2018静岡県緊急捕獲等実践事業等4
2018北海道緊急捕獲等実践事業4
2015関東森林管理局緊急捕獲等実践事業3
2017三重県緊急捕獲等実践事業3
2018三重県緊急捕獲等実践事業3
2018奈良県緊急捕獲等実践事業3
2016三重県緊急捕獲等実践事業2
2017栃木県監視強化のための行動把握事業2
2018愛知県監視強化のための行動把握事業2

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