厳しい環境条件下におけるサンゴ礁の面的保全・回復技術開発実証事業

2021

厳しい環境条件下におけるサンゴ礁の面的保全・回復技術開発実証事業

海洋政策科学技術・イノベーション

府省庁: 農林水産省

事業番号: 20-0280

担当部局: 水産庁漁港漁場整備部整備課

事業期間: 2018年〜2025年

会計区分: 一般会計

実施方法: 委託・請負

事業の目的

近年顕在化している高水温によってサンゴ礁が大規模に衰退する場合、自力や移植による手法だけでは回復に長時間を要することが問題となっているため、本事業によりサンゴ礁の面的な保全・回復技術の開発・実証を行い、大規模に衰退したサンゴの効率的・効果的な保全・回復を図ることで漁場環境の保全に資することを目的とする。

事業概要

（1）サンゴ礁への幼生供給力を高める面的な保全・回復技術の開発
浮遊幼生の移動特性を踏まえた効果的な基盤の配置手法やサンゴ幼生供給基盤と供給規模を拡大する技術及びサンゴ幼生着床・育成基盤と着床率を向上させる技術の開発・実証を行う。また、移植サンゴの成長阻害要因対策手法の開発・実証やICT技術を活用したサンゴの被度・計測技術の開発を行う。（2）海洋環境等変化に順応できるサンゴ開発海洋環境等の変化に強いサンゴ種の増殖手法及び高温耐性型サンゴの種苗生産技術を開発する。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度	要求額	当初予算	補正予算	前年度から繰越し	翌年度へ繰越し	予備費等	予算計	執行額
2018	-	150	0	0	0	0	150	147
2019	-	153	0	0	0	0	153	152
2020	-	153	0	0	0	0	153	152
2021	-	152	0	0	0	0	152	-
2022	152	-	-	-	-	-	-	-

成果目標及び成果実績（アウトカム）

実証海域における単位面積当たりのサンゴ幼生加入量（3年平均値）を令和7年度までに対照海域（10個/㎡）の10倍以上とする。

対照海域に対する実証海域の単位面積当たりのサンゴ幼生加入量比（3年平均値）（計算式：実証海域における単位面積当たりのサンゴ幼生加入量/対照海域における単位面積当たりのサンゴ幼生加入量（分子は当該年度直近の3年平均））（目標：2025年度に10.0 倍）

年度	当初見込み	成果実績
2018	- 倍	293 倍
2019	- 倍	162 倍
2020	- 倍	121 倍

活動指標及び活動実績（アウトプット）

サンゴ礁の面的な保全・回復技術の開発・実証にかかる調査・実証項目

年度	当初見込み	活動実績
2018	7 調査・実証項目	7 調査・実証項目
2019	7 調査・実証項目	7 調査・実証項目
2020	6 調査・実証項目	6 調査・実証項目

種苗生産したサンゴ数

年度	当初見込み	活動実績
2018	3000 群体	4800 群体
2019	3000 群体	3400 群体
2020	3000 群体	3500 群体

サンゴ幼生放流拡散試験の規模

年度	当初見込み	活動実績
2018	0.01 ha	0.01 ha
2019	0.2 ha	0.2 ha
2020	0.2 ha	0.2 ha

主要な支出先

年度	支出先	業務概要	支出額（百万円）
2020	株式会社エコー	サンゴ生産環境調査、稚サンゴ移植技術の開発、現地対応型種苗技術の開発	51
2020	国際航業株式会社	面的増殖に係る再移植技術の開発	50
2020	一般社団法人水産土木建設技術センター	業務全体の総括、種苗生産技術の開発	43
2020	国立研究開発法人水産研究・教育機構	現地対応型種苗生産技術の開発	8
2020	株式会社中山製鋼所	サンゴ幼生着床・育成基盤の製作【再委託】	6
2020	国立大学法人東京大学	高温耐性型サンゴの遺伝子解析【再委託】	4
2020	海洋プランニング株式会社	海域における実証動画の記録・取りまとめ【再委託】	4
2020	有限会社仲正海工	サンゴ幼生着床・育成基盤の設置【再委託】	1

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