戦略的監視・診断体制整備推進事業委託費

府省庁: 農林水産省

事業番号: 0070

担当部局: 消費・安全局 動物衛生課

事業期間: 2008年〜2022年

会計区分: 一般会計

実施方法: 委託・請負

事業の目的

家畜の伝染性疾病の発生・まん延を防止するためには、家畜群への伝染性疾病の侵入を監視するとともに、伝染性疾病が侵入した場合に早期に摘発できる検査体制を整備し、適切な防疫措置を講じる必要がある。特に、国内外の状況が変化したり、広域的な流行が懸念されると考えられるなど、検査体制の強化や検査体制の検討が必要な疾病については、国が主体的に的確な検査を実施する体制を構築・維持する必要がある。具体的には、市販されていない検査用試薬等の供給、疾病発生時の原因究明に係る調査体制の整備、国家参照研究所における確定診断機能の整備・強化、家畜への疾病の侵入門戸となっている可能性がある野生動物の疾病感染状況の調査等を実施する。

事業概要

①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬(ゲル内沈降反応用抗原及び指示血清並びにリアルタイムPCR用試薬)の製造・配布。
②家畜保健衛生所における病性鑑定に必要な試薬等の製造・配布(元年度:(アフリカ豚熱・豚熱遺伝子検査用試薬の配布、豚腸管コロナウイルス性下痢検査用試薬) ③病性鑑定体制の整備(H30年度:EBL、牛のウイルス性呼吸器病、鳥インフルエンザ(原因究明のための体制整備)、鳥インフルエンザ(確定検査の検証))、口蹄疫ワクチンのマッチング検証、伝達性海綿状脳症(TSE)の検査) ④口蹄疫診断体制強化(診断体制を維持した上で検査員の研修等の実施) ⑤野生動物での家畜の伝染性疾病の感染状況を把握(元年度 いのしし:オーエスキー病、トキソプラズマ病  鹿:ヨーネ病、結核症、牛ウイルス性下痢 野鳥:ニューカッスル病)及び野生の鹿における鹿慢性損耗病(CWD)の検査体制の確立 ⑥家畜保健衛生所に対する外部精度管理調査の実施(調査試料の作製)、精度管理に必要な知識習熟のための講習会の開催等を委託                                                    

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2017-6800006868
2018-69000128181
2019-8800008886
2020-78000078-
2021112-------
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額201720182019202020210255075100125Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

【アウトカム(1)】 ①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬の製造・配布ができず、まん延させてしまった事例の件数を毎年0件とする。

①鳥インフルエンザについて、検査用試薬の整備がされず、まん延させてしまった事例の件数 (目標:2020年度に0 事例)

年度当初見込み成果実績
2017- 事例- 事例
2018- 事例- 事例
2019- 事例- 事例

【アウトカム(2)】②家畜保健衛生所の病性鑑定に必要な試薬の製造・配布(アフリカ豚熱・豚熱遺伝子検査用試薬)、豚腸管コロナウイルス性下痢検査用試薬の製造・配布(元年度限り)

②都道府県において、家畜の伝染性疾病の診断に有用な試薬の配布により診断可能となった疾病数及び新たな検査手法の確立数。

年度当初見込み成果実績
2017- 件- 件
2018- 件2 件
2019- 件3 件

【アウトカム(3)】③地方病性牛白血病(EBL)及び牛呼吸器病ウイルス(アデノウイルス等)に関する病性鑑定機能の強化、鳥インフルエンザに対する疫学調査における検査体制の整備及び確定検査の検証、口蹄疫ワクチンのマッチングの検証並びにTSE検査(元年度限り)

③事業により、診断・原因究明・予防体制が強化された疾病数

年度当初見込み成果実績
2017- 疾病数- 疾病数
2018- 疾病数5 疾病数
2019- 疾病数6 疾病数

【アウトカム(4)】④口蹄疫の確定検査を実施することが可能な検査員を2年度までの5年間で40人育成する

④研修を行い、確定検査に必要な技術を習得した人数 (目標:2020年度に40 人)

年度当初見込み成果実績
2017- 人16 人
2018- 人25 人
2019- 人34 人

【アウトカム(5)】⑤我が国の野生動物における伝染性疾病の調査を、いのしし2疾病(元年度はオーエスキー病、トキソプラズマ病)、鹿3疾病(元年度はヨーネ病、結核病、BVD-MD)、野鳥1疾病(元年度はニューカッスル病)で実施。野生の鹿における鹿慢性損耗病(CWD)の検査体制の確立(元年度限り)

⑤野生のいのしし及び鹿並びに野鳥において調査した疾病の種類数、及び鹿慢性損耗病の検査体制の確立数

年度当初見込み成果実績
2017- 疾病数- 疾病数
2018- 疾病数5 疾病数
2019- 疾病数7 疾病数

⑥令和2年度までに、全国の家畜保健衛生所等170カ所における検査技術等を向上させる

検査技術等の点検により調査結果が「良」となった家畜保健衛生所の数 (目標:2020年度に170 か所)

年度当初見込み成果実績
2017- か所- か所
2018- か所115 か所
2019- か所- か所

活動指標及び活動実績(アウトプット)

①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬(ゲル内沈降反応用抗原及び指示血清」並びに「リアルタイムPCR用試薬)」の配布希望のあった都道府県への配布都道府県数(毎年度毎ののべ配布都道府県数)

年度当初見込み活動実績
201794 都道府県数96 都道府県数
201894 都道府県数96 都道府県数
201996 都道府県数96 都道府県数

②アフリカ豚熱・豚熱遺伝子検査用試薬の配布、豚腸管コロナウイルス性下痢検査用試薬の製造・配布(元年度限り)

年度当初見込み活動実績
2017- 件- 件
20182 件2 件
20193 件3 件

③病性鑑定体制の整備(元年度:EBL、牛アデノ等、鳥インフルエンザ(原因究明のための体制整備)、鳥インフルエンザ(確定検査の検証))、口蹄疫ワクチンのマッチング検証、TSE検査(元年度限り)

年度当初見込み活動実績
2017- 件- 件
20185 件5 件
20196 件6 件

④口蹄疫診断体制強化(診断体制を維持した上で検査員の研修等の実施)

年度当初見込み活動実績
20178 人8 人
20189 人9 人
20198 人9 人

⑤野生動物での家畜の伝染性疾病の感染状況を把握(元年度 いのしし:オーエスキー病、トキソプラズマ病 鹿:ヨーネ病、結核症、BVD-MD 野鳥:ニューカッスル病)及び野生の鹿における鹿慢性損耗病(CWD)の検査体制の確立(元年度限り)

年度当初見込み活動実績
2017- 検体- 検体
20182300 検体3248 検体
20192680 検体4429 検体

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2019国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構家畜伝染病診断体制の強化・整備 等54
2019アドテック株式会社高病原性鳥インフルエンザのゲル内沈降反応用抗原及び指示血清並びにリアルタイムPCR用試薬の製造・配布14
2019一般財団法人生物科学安全研究所・外部精度管理調査 ・精度管理に関する講習会開催11
2019国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構外部精度管理調査に用いる試料の作製5
2019国立大学法人鳥取大学鳥インフルエンザの発生時の疫学調査体制の整備2
2019国立大学法人北海道大学CWD検査体制の整備1
2019国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構・家畜伝染病診断体制の強化・整備(豚熱遺伝子検査試薬配布)1

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