燃料デブリの臨界管理に係る評価手法の整備事業

府省庁: 原子力規制委員会

事業番号: 0012

担当部局: 原子力規制庁 長官官房技術基盤グループ システム安全研究部門

事業期間: 2014年〜2021年

会計区分: エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定

実施方法: 直接実施、委託・請負

事業の目的

 東京電力福島第一原子力発電所1~3号機では、炉心が損傷・溶融し、多量の燃料デブリ(核燃料と炉内構造物やコンクリート等が溶融し再度固化したもの)が発生し、原子炉圧力容器下部や原子炉格納容器内部に存在すると推測されている。廃炉に向けた燃料デブリの管理、取出し作業及び取出し後の収納・輸送・保管については性状の不確かさを考慮した臨界管理が必要であることから、事業者が行う臨界管理の適否を判断するための燃料デブリの臨界評価手法を整備することを目的とする。

事業概要

 廃炉作業において燃料デブリが取り出され保管される間には様々な状況が想定され、燃料デブリ性状や環境(水の量や温度など)の組合せにより臨界に至る条件が大きく変化する。このため、燃料デブリ性状をパラメータとした解析と臨界実験により、臨界リスクを評価するための基礎データを整備し、臨界に至る条件を評価する手法の整備を行う。また、既存の臨界実験装置を改造して燃料デブリを模擬した実験を行い、上記基礎データ及び評価手法の妥当性確認を行う。
※平成30年度公開プロセス後に抜本的な見直しを行い、平成31年度要求においては事業名称を変更し、「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に係る安全研究事業」として要求。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2015-75000-4050345341
2016-8810405-7130573425
2017-8810713-48201,112765
2018-8810482-5260837762
20191,1811,0410526001,567-
20201,331-------
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額201520162017201820192020-1000-5000500100015002000Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

専門性の向上や技術基盤の構築・維持のために必要な技術知見を得る。

目標とする技術知見の取得件数。(実績累積数はH26年度以降の数。) 成果実績の累積数 H26:4 H27:11 H28:19 H29:26 H30:33.5 最終年度における目標累積数は58 達成度の計算式は(各年度における累積数)/(最終年度における目標累積数) (目標:2021年度に6 件)

年度当初見込み成果実績
2016- 件8 件
2017- 件7 件
2018- 件7.5 件

安全研究の成果を規制基準等の策定、見直しに用いる。

安全研究の成果を規制基準等の策定、見直しに用いた件数 (目標:2021年度にNone 件)

年度当初見込み成果実績
2016- 件- 件
2017- 件- 件
2018- 件- 件

安全研究を通じて蓄積した知見を個々の審査等に活用する。

安全研究を通じて蓄積した知見を個々の審査等に活用した件数 (目標:2021年度に1 件)

年度当初見込み成果実績
2016- 件- 件
2017- 件- 件
2018- 件- 件

活動指標及び活動実績(アウトプット)

臨界条件評価手法の整備及び臨界挙動評価手法の整備に関する検討項目数

年度当初見込み活動実績
20168 件8 件
20177 件7 件
20189 件7.5 件

規制に活用する観点から安全研究等を通じて蓄積された技術的知見をNRA技術報告並びに査読のある論文誌及び国際会議のプロシーディングスで公表した件数 【内訳】 <規制庁> NRA技術報告: 0件(平成28年度) 0件(平成29年度) 1件(平成30年度) 査読付き論文: 0件(平成28年度) 0件(平成29年度) 0件(平成30年度) 査読付きプロシーディング: 0件(平成28年度) 0件(平成29年度) 0件(平成30年度) <委託先> 査読付き論文: 1件(平成28年度) 2件(平成29年度) 2件(平成30年度) 査読付きプロシーディング: 2件(平成28年度) 1件(平成29年度) 0件(平成30年度)

年度当初見込み活動実績
20163 件3 件
20173 件3 件
20182 件3 件

規制に活用する観点から安全研究等を通じて蓄積された技術的知見を学会で発表した件数 【内訳】 規制庁: 0件(平成28年度) 0件(平成29年度) 0件(平成30年度) 委託先: 2件(平成28年度) 3件(平成29年度) 5件(平成30年度)

年度当初見込み活動実績
20162 件2 件
20172 件3 件
20182 件5 件

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2017国立研究開発法人日本原子力研究開発機構燃料デブリの臨界評価手法の整備事業765
2018国立研究開発法人日本原子力研究開発機構燃料デブリの臨界評価手法の整備事業696
2017富士電機株式会社臨界実験装置の改造に係る機器の製作・据付213
2018東京ニュークリア・サービス株式会社臨界実験装置の改造に係る既存設備分離・解体撤去作業208
2017株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン臨界実験装置用棒状ウラン燃料の輸送に係る輸送容器の安全評価132
2018株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン臨界実験装置用ウラン燃料の輸送に係る輸送容器の整備作業97
2018イーエナジー株式会社臨界実験装置用ウラン燃料及びデブリ模擬体用粉末燃料の製造96
2017イーエナジー株式会社臨界実験装置用棒状・粉末ウラン燃料の製造費93
2018富士電機株式会社臨界実験装置の改造に係る機器の製作・据付作業88
2017株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン臨界実験装置用ウラン燃料の輸送に係る輸送容器の詳細検討32
2018S.P.エンジニアリング株式会社後処理装置等の解体撤去作業27
2018イーエナジー株式会社STACY更新炉用棒状燃料及びデブリ模擬体用粉末燃料の輸送24
2018みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社燃料デブリの性状・分布評価手法の整備20
2018理工科学株式会社燃焼燃料組成等測定業務(計画立案・実施)19
2017理工科学株式会社使用済燃料核分裂生成物組成測定に係る器具・装置の維持・管理等16
2017富士電機株式会社臨界実験装置の高精度水位計モックアップ試験16
2018理工科学株式会社使用済燃料組成分析業務(個別操作・環境維持)15
2017東京ニュークリア・サービス株式会社臨界実験装置の実験準備室整備11
2017理工科学株式会社使用済燃料核分裂生成物組成測定に係る試料分析作業等10
2017伊藤忠テクノソリューションズ株式会社臨界リスク基礎データベースのシステム改良9
2017株式会社関東技研臨界実験装置運転シミュレーターの製作9
2017株式会社ヴィジブルインフォメーションセンター燃料デブリの形状反応度効果解析6
2017理工科学株式会社使用済燃料核分裂生成物組成測定に係る試料分析作業等6
2018S.P.エンジニアリング株式会社分析試料受入装置、制御盤等の解体撤去作業6
2017藤本科学株式会社デブリ模擬体調整設備性能試験5
2017中山商事株式会社デブリ模擬体分析用機器等の購入5
2018中山商事株式会社ハンドヘルド蛍光X線分析計の購入5
2017株式会社ヴィジブルインフォメーションセンター燃料デブリの臨界挙動評価コードの精度検証4
2018株式会社葵建設工業臨界実験装置の改造に係る実験棟の耐震改修作業3
2018サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社ICP質量分析装置用 Feild Regulator基盤及びMagnet電源部の購入3
2018藤本科学株式会社燃料デブリ模擬体調整設備性能試験3
2018藤本科学株式会社デブリ模擬体調製用圧縮成型機金型の購入2
2017理工科学株式会社使用済燃料核分裂生成物組成測定に係る消耗品購入1
2017株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン臨界実験装置用粉末ウラン燃料の輸送に係る収納容器の調達1
2018サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社高分解能ICP-MS装置内ターボ分子ポンプの交換1
2018理工科学株式会社安全キャビネットの購入1
2018東京ニュークリア・サービス株式会社燃料デブリの温度反応度効果の検討作業1
2018サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社ICP-MS分析装置機内フィールドプローブの交換1
2018理工科学株式会社分析試料調製用機器の保守点検作業0
2018サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社高分解能質量分析装置の絶縁部修理0

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