いぶき(GOSAT)観測体制強化及びいぶき後継機開発体制整備
府省庁: 環境省
事業番号: 0310
担当部局: 地球環境局 総務課 研究調査室
事業期間: 2012年〜2017年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
いぶき後継機の開発のうち、衛星データの処理・検証方法の高度化開発を分担し、後継機全体として、①地球の炭素循環解明に役立て、気候変動予測の信頼性を高める、②地球システムの炭素循環の変化を検出し、国際的な温暖化対策を促す、③主要排出国の二酸化炭素総排出量を宇宙から客観的に検証することを目的とする。
事業概要
いぶき後継機では現行機に比べて処理すべき観測データが大幅に増えると予想されており、その効率的かつ効果的な処理方法を検討するとともに、地上観測、陸域生態系モデル・大気輸送モデルからなる観測システムのプロトタイプの開発を行う。また、いぶきによる観測データ等を検証するための比較データは、航空機観測データが最も有効であることから、民間航空機に観測センサーを設置し検証のためのデータを取得し、いぶき後継機による観測データの検証体制を強化する。さらに、いぶきによる観測成果を踏まえ、観測頻度やプロダクトの精度向上を目指したいぶき後継機開発を行い、地球温暖化対策に向けた政策立案に貢献する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | - | 1,352 | 1,900 | 0 | 0 | 0 | 716 | 624 |
2013 | - | 1,315 | 800 | 2,536 | 0 | 0 | 767 | 735 |
2014 | - | 724 | 400 | 3,884 | 0 | 0 | 4,098 | 4,058 |
2015 | - | 24 | 0 | 910 | 0 | 0 | 934 | - |
2016 | 234 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
衛星開発に関するアウトカムは打ち上げ後に指標を設定。継続的な観測による成果として、航空機観測頻度を前年比1.1倍とする。
継続的な航空機観測による温室効果ガスの鉛直観測頻度 (目標:2017年度に4422 回)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2012 | - 回 | 2033 回 |
2013 | - 回 | 2851 回 |
2014 | - 回 | 3322 回 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
GOSAT後継機の打ち上げまでは、①平成24年度~:人工衛星バス開発1式、②平成24年度~:データ処理アルゴリズム開発、③平成29年度:GOSAT後継機の打ち上げ、をアウトプット指標として設定する。
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2012 | - | - |
2013 | - | - |
2014 | - | - |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2014 | (独)宇宙航空研究開発機構 | GOSAT後継機に搭載する観測センサ全体の概念設計、同センサの干渉計機構部等試作試験及びGOSAT現行機の成果と課題を抽出し後継機に求められる性能について議論するワークショップを開催する。 | 1,900 |
2014 | 三菱電機(株) | GOSAT後継機に搭載する観測センサの概念設計、干渉計機構舞踏の試作試験を行う。 | 1,810 |
2014 | (独)宇宙航空研究開発機構 | GOSAT-2 による宇宙からの温室効果ガス観測を高精度化し継続することを目指して、GOSAT-2 に求められる観測精度等を満足し、かつGOSAT の開発・軌道上運用で得られた知見を反映した観測センサを搭載する衛星システムを実現するために、衛星バスコンポーネントの設計、部品調達および製作を実施する。 | 800 |
2014 | 三菱電機(株) | 衛星バスコンポーネントの設計を行い、部品調達、製造設計、製作を進める。 | 740 |
2014 | (独)宇宙航空研究開発機構 | GOSAT後継機に搭載する観測センサ全体の概念設計、同センサの干渉計機構部等試作試験及びGOSAT現行機の成果と課題を抽出し後継機に求められる性能について議論するワークショップを開催する。 | 660 |
2014 | 三菱電機(株) | GOSAT後継機に搭載する観測センサの概念設計、干渉計機構舞踏の試作試験を行う。 | 610 |
2014 | (独)国立環境研究所 | 地球上における観測の空白域を削減し温室効果ガスの挙動をより精度良く緻密に把握するため、地上及び航空機による気柱量データの観測体制を強化する。地上観測においては、TCCONサイトの空白域である東南アジアの熱帯域に設置するために、地上設置FTS観測システムを開発する。航空機観測においては民間航空機に二酸化炭素連続測定装置を搭載する。 | 340 |
2014 | (株)ジャムコ | 観測を行うために改修を行う航空機の改修部品の製作と観測装置の製作や改造を行う。 | 206 |
2014 | (独)宇宙航空研究開発機構 | GOSAT-2 による宇宙からの温室効果ガス観測を高精度化し継続することを目指して、GOSAT-2 に求められる観測精度等を満足し、かつGOSAT の開発・軌道上運用で得られた知見を反映した観測センサを搭載する衛星システムを実現するために、衛星バス計装系コンポーネントの部品調達および衛星バスを構成するコンポーネントの製作を実施する。 | 200 |
2014 | 三菱電機(株) | 衛星バス計装系コンポーネントの部品調達、製造設計、製作を進める。 | 185 |
2014 | (独)国立環境研究所 | GOSAT現行機、後継機を含めた衛星観測による地域別の吸収・排出量の推定技術を応用し、衛星観測、衛星データの解析のための関連モデル、地上観測、陸域生態系モデル・大気輸送モデルからなる観測システムのプロトタイプの開発やこれらに関わる観測データの精度管理などを行う。 | 124 |
2014 | 日本航空(株) | 温室効果期待観測装置をボーイング機に搭載するため、機体改造を行う。 | 55 |
2014 | (独)国立環境研究所 | GOSAT-2のセンサ仕様をもとに、GOSATで用いられている解析手法を適用した場合に想定される温室効果ガスカラム平均濃度・温室効果ガス吸収排出量の推定精度の事前評価、解析手法のさらなる高度化・高速化、打上後の実観測データ解析、及び打ち上げ後1年を目途に公開が予定されているレベル2プロダクトの解析手法の調整・改良を行うために必要設備の仕様を検討する。 | 24 |
2014 | (株)JPキャリアコンサルティング | 人材派遣 | 3 |
2014 | (株)JPキャリアコンサルティング | 人材派遣 | 3 |
2014 | (株)AAA | 人材派遣 | 1 |