農林水産業の革新的技術緊急展開事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0176
担当部局: 農林水産技術会議事務局 研究推進課
事業期間: 2014年〜2014年
会計区分: 一般会計
実施方法: 補助
事業の目的
「農林水産業・地域の活力創造プラン」に基づき、農山漁村の有するポテンシャルを十分に引き出し、農林水産業の所得向上を目指すには、技術革新により、生産性向上を図るほか、品質向上や国産の「強み」のある農林水産物づくりを進めることが重要です。このため、迅速な競争力強化が必要な畜産分野をはじめ、実際の生産現場において、民間企業・大学・国立研究開発法人などオールジャパンの英知を結集し、革新的な技術体系の実証研究を行うことを目的とする。
事業概要
農林水産業の活力創造を図るため、品質向上や国産の「強み」のある農林水産物の生産拡大等に向けた革新的な技術開発等を推進します。このため、迅速な競争力強化が必要な畜産分野をはじめ、実際の生産現場において、民間企業・大学・独立行政法人などオールジャパンの英知を結集し、革新的な技術体系の実証研究を支援。また、品種開発、栽培技術や食品保存・加工法など幅広い分野で民間活力を活かした技術革新を加速化するため、世界をリードするメタボローム解析(生体内の代謝活動を網羅的に把握・分析する技術)など先端技術の応用研究を強力に推進する実証研究を支援。定額補助。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | - | 0 | 1,400 | 0 | 0 | 0 | 87 | 87 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
産学の英知を結集した革新的技術体系の確立においては、評価要領等に基づき行われる研究成果の普及性・経済性、波及性等の評価結果を総合評価が5段階評価のうち、4評価以上となっているものの比率を60%以上とする。
研究課題終了時の評価において、「A評価(研究目標以上達成した)」又は「B評価(研究目標を予定どおり達成した)」と評価される課題の割合(%) (目標:2015年度に80 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - % | - % |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
①畜産分野や漁業・養殖分野等における緊急的な技術的課題を解決する革新的な技術体系実証研究の研究計画数 ②技術革新を加速化する最先端分析技術の導入による研究計画数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 43 研究計画数 | 43 研究計画数 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2015 | 食品メタボロプラットフォームコンソーシアム | 食品のプロファイル解析プラットファームの構築と実証研究 | 414 |
2015 | 生殖細胞の新規凍結保存技術による畜産業の革新コンソーシアム | 生殖細胞の新たな凍結保存技術による高付加価値で特徴ある畜種の安定生産技術の開発 | 50 |
2015 | 酒米生産支援コンソーシアム | 日本酒の生産拡大と集落営農法人の収益向上を目指したICT活用による酒米生産支援システムの確立 | 44 |
2015 | サーモン養殖実証事業研究グループ | 日本産生食用サーモンの大規模陸上養殖システムに資する実証研究 | 43 |
2015 | みなかみ地域活性化研究会 | 中山間地における温泉と間伐材を活用した地域資源循環型農業モデル構築の実証 | 39 |
2015 | 海産魚類養殖における生産コスト削減をめざした低・無魚粉EP飼料の開発共同研究機関 | 海産魚類養殖における生産コスト削減をめざした低・無魚粉EP飼料の開発 | 35 |
2015 | ホウレンソウ等のルテインの機能性表示に向けた実証研究グループ | ホウレンソウ等のルテインの機能性表示に向けた実証研究 | 33 |
2015 | クロマグロ幼魚放流技術開発研究グループ | 定置網に入網したクロマグロ幼魚の放流技術の開発 | 33 |
2015 | カンパチ人工種苗利用促進共同研究機関 | カンパチ人工種苗を養殖原魚へ利用促進する育成技術の開発 | 31 |
2015 | こいくれないバリューアップコンソーシアム | 機能性ニンジン「こいくれない」の機能性成分量の迅速評価法及び価値保持技術の開発による横断的産地形成 | 31 |
2015 | グルタチオン農業をサトウキビで実現する会 | 新規資材活用によるサトウキビの収益性倍増計画 | 30 |
2014 | キラルアミノ酸メタボロミクスプラットフォーム | 課題である分析処理能力不足を解消するため、検出器(蛍光、質量分析)を開発導入することによりプラットフォームを構築し、発酵食品を中心とした様々な食品試料のキラルアミノ酸メタボリックプロファイリングを実施する。 | 29 |
2015 | 農作物同等性メタボローム評価コンソーシアム | メタボローム解析を活用した農作物同等性の包括的・客観性評価システム基盤の開発 | 27 |
2015 | 星薬科大学 | 食科学の統合的分子理解による機能性食品成分の高付加価値化 | 26 |
2015 | 野菜メタボローム解析研究コンソーシアム | 野菜のメタボローム解析による健康機能性成分の同定 | 25 |
2015 | 「メタボローム解析を活用したセイヨウナシの加工・保存技術の高度化」研究開発コンソーシアム | メタボローム解析を活用したセイヨウナシの加工・保存技術の高度化 | 24 |
2015 | 清酒メタボロームコンソーシアム | メタボロミックプロファイリングを活用した清酒の品質向上と原料米のブランド力強化 | 22 |
2014 | 土佐”ゆず”うし研究会 代表機関 国立大学法人高知大学学長 | 高知県で大量に廃棄される柚子果皮を利用して、高知県特産の地方特定和牛品種である高知系褐毛和種の品質を向上させることで生産拡大、生産者の所得増を実現し、科学的な根拠に基づく牛肉のブランド化、生産基盤による食の振興、中山間地域における新たな農業経営体の創出を目指す。 | 10 |
2014 | 清酒メタボロコンソーシアム | 原料米解析により品種特性を把握しそれら原料米を用いた清酒を試験製造する。製造した清酒中の不揮発成分及び揮発成分について高分離能カラムを用いたガスクロマトグラフ質量分析計等によるメタボリックプロファイリングを行うことで原料米品種間の差分を探索し、清酒品質の評価と原料米特性を結びつける。 | 7 |
2014 | 加賀地域資源再生研究会 代表機関 資源エコロジーリサイクル事業協同組合 代表理事 | 食品廃棄物および農・水産廃棄物をエネルギー資源・農業資材として活用し、地域の農・水産物の完全利用を目指した資源再生システムを構築する。 | 5 |
2014 | 色落ち海苔有効利用共同研究機関 代表機関 独立行政法人水産総合研究センター 理事長 | これまで廃棄されていた色落ち海苔を原料とした新たな発酵調味料を生産する。このことで廃棄海苔を有効活用し、海苔養殖の採算性を上げ、収入増加を目指すとともに、海苔醤油という新規性の高い地場産品を生産する。 | 5 |
2014 | 「セイヨウナシの加工・保存技術の高度化」研究開発コンソーシアム | ラ・フランスのメタボローム解析のためのサンプリング、前処理、分析方法を構築する。生食のための追熟時期、保蔵条件を明らかにし、加工、保存技術の構築を行う。生食以外の加工法については加熱条件、破砕条件を明らかにして、これらの結果をもとに製品化検討と品質評価を実施する。 | 4 |
2014 | 野菜メタボローム解析研究コンソーシアム | よく食される代表的な野菜に関して、高精度質量分析装置およびバイオインフォマティクス技術を駆使してメタボローム解析を行い、それらの成分プロファイルの蓄積を進めると同時に、野菜およびその加工品に含まれる健康機能性成分の同定を進める。 | 3 |
2014 | カンパチ人工種苗利用促進共同研究機関 代表機関 独立行政法人水産総合研究センター 理事長 | カンパチ養殖では人工種苗生産にコストがかかり安い中国産の天然種苗に占められている。このため、本実証事業ではカンパチの養殖原魚を国産人工種苗の置き換えるため比較的安い価格で養殖業者に提供するため技術実証研究を経営体レベルで実施する。 | 3 |
2014 | 機能性ニンジン評価体系構築コンソーシアム 代表機関 NKアグリ株式会社 代表取締役社長 | 機能性表示制度に対応し、機能性成分量を保証するため、機能性成分の非破壊検査法の開発及び機能性成分を保持する包装条件等の確立を行う。 | 2 |
2014 | サーモン養殖実証事業研究グループ 代表機関 株式会社オカムラ食品工業 代表取締役 | 日本での生食用サーモンの需要は急激に拡大し、その供給は追いついていない。サーモン養殖の生産量を制限する要因の一つとして飼育水の確保難がある。このため、飼育に必要な水が限られた中でも、生産可能な閉鎖式の循環飼育を導入してサーモンの育成に関する実証研究を行う。 | 2 |
2014 | 学校法人 星薬科大学 | 機能性食品成分に応答した脳細胞を単離し、メタボローム解析をさらに拡大したトランスオミクス解析(ゲノム解析・トランスクリプトーム解析・プロテオーム解析をメタボローム解析と組み合わせた縦断的解析)を行う。また脳疾患の標的である疾患脳細胞の改善効果によって機能性成分を評価する。 | 2 |
2014 | 香川県畜産農家繁殖管理支援システム研究開発グループ 代表機関 香川県畜産試験場 場長 | 高齢化や人手不足を補い、生産基盤の強化を図るため、牛の鳴き声から発情している牛や分娩直前の牛を見つけ、飼育者に通知するシステムを開発する。 | 2 |
2014 | 近畿スマートソイルコンソーシアム 代表機関 京都府農林水産技術センター センター長 | 新たな生産基盤である地下水位制御システムを十分に活用するため、土壌水分リアルタイム把握よるに精密な給水管理及び土壌養分の総量評価による施肥の最適化を新たな技術要素として組み込んだ高収益輪作体系を実証する。 | 1 |
2014 | 自走式蒸気処理防除機 代表機関 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 理事長 | 有効な防除手段のない難防除雑草や漏生作物の種子に対し、地表面を瞬間的に加熱し、死滅させる自走式の蒸気処理防除機を民間の先進的な技術を活用して開発し、水稲および大豆収穫後の防除効果と作業効率を実証する。 | 1 |
2014 | みなかみ地域活性化研究会 代表機関 株式会社 アイ・ディー・エー 代表取締役 | 地域資源の温泉と森林資源(間伐材)を活用し、観光と農業の連携を図る「循環型農業モデルの構築」を目指し、温泉水の直接利用の研究を始めとして、地域特性を活かした「温泉バナナ」「温泉イチゴ」等高付加価値の作物に関する栽培技術に関する研究を行う。また、森林資源の活用に当たっては、間伐材を使用する木質バイオマスボイラーによる温水温風器を組み合わせたハウス室内加温システムの実証研究を行う。 | 1 |
2014 | 農作物同等性メタボローム評価コンソーシアム | メタボローム解析パイプラインを構築し、研究プラットフォームへの解析手法の提供およびバイオインフォマティクス人材育成のための準備を整える。農作物の同等性評価技術構築を目指し、世界のコメ品種および葉菜類の味の数値化・定量化に取り組む。 | 1 |
2014 | 食品メタボロプラットフォームコンソーシアム | 本提案課題では、最新の食品のプロファイル解析法の開発・応用を普及・維持できるプラットフォームを構築する。ハードウェアを多検体試料に対応可能なシステムに変更すると共に、解析希望者が無料で使用できる解析ウェブツールを開発する。また、簡易的な装置の利用可能性についても検討する。 | 0 |