医福食農連携推進環境整備事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0017
担当部局: 食料産業局 食文化・市場開拓課
事業期間: 2014年〜2015年
会計区分: 一般会計
実施方法: 補助
事業の目的
人口減少、高齢化が進み、国内市場の縮小が予想される一方、今後、ますます外食・中食に依存する人が増えることが見込まれ、ライフスタイルの多様化した個々人の健康へのニーズに対応した新たな需要を創造していくことが重要である。このため、本事業により、健康に着目した食品産業の新たな市場拡大を図り、国産農産物等の2/3を購入する食品産業が活性化を通じて、国内農林漁業を活性化させ、6次産業化の市場規模の拡大に寄与することを目的とする。
事業概要
(1)医福食農連携コンソーシアム整備支援【補助率:定額】
医・農学等の関係者や食品産業事業者が医食農連携に関するコンソーシアムを形成し、食と健康に関する科学的知見の集積等のため、以下のような取組を行う。
① 摂取した食事と体内での代謝に関する解析を行い、機能性成分の分析と検証を実施する。
② 特定の集団(コホート)を対象とし、食事摂取状況と血液サンプルの分析等を組み入れた健康状態に関するフィールドでの調査を実施する。
③ ①及び②で得られたデータを含む食事・食品の科学的エビデンス、消費者の食品購買情報、健康状態等のデータを蓄積・分析するためのデータベース等の開発を実施する。
(2)医福食農連携バリューチェーン構築支援【補助率:1/2以内】
地域段階で農林漁業者、医療関係者、食品関連事業者、消費者や学校等の異業種が連携し、地域の農産物を活用した健康レシピメニューの作成及び地域において食と健康に関する説明会や健康レシピメニュー等の広報普及など地域の健康意識の向上及び地元農産物等の消費拡大を図る。
(3)介護食品普及支援【①補助率:定額、②補助率:1/2以内】
①介護食品の認知度の向上に向けた取組
介護食品を広く国民に普及させるため、学識経験者等によるシンポジウムを開催し、介護食品の認知度向上に向けた取組を行う。
②地域の関係者が連携した商品開発等の取組
地域の食品事業者と栄養士や医師及び地方自治体などが連携した、介護食品の利用者等のニーズに即した商品開発等の実証事業を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | - | 435 | 0 | 0 | 0 | 0 | 435 | 420 |
2015 | - | 375 | 0 | 0 | 0 | 0 | 375 | 357 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
平成26年度に医福食農連携コンソーシアムの立ち上げ、平成27年度末までに研究成果を活用した実証事業を立ち上げる。
6次産業化の市場規模 (目標:2020年度に10 兆円)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 兆円 | 5.1 兆円 |
2015 | - 兆円 | - 兆円 |
平成27年度末までに地域協議会で開発・作成した健康レシピメニューを活用する食品事業者数を50事業者まで増加させる。
コンソーシアムの構築 および実証事業の構築件数 (目標:2015年度に5 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | 1 件 |
2015 | - 件 | 7 件 |
平成32年度までにスマイルケア食の認知度を50%まで向上させる。
健康レシピメニューを活用する食品事業者数 (目標:2015年度に50 事業者)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 事業者 | 12 事業者 |
2015 | - 事業者 | 29 事業者 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
(1)コンソーシアム整備支援 ①メタボローム解析の対象代謝産物数(H26) 機能性を解析した新たな受容体数(H27)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 100 個 | 564 個 |
2015 | 20 個 | 63 個 |
(1)コンソーシアム整備支援 ②疫学調査の対象コホート数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 3 個 | 2 個 |
2015 | 3 個 | 3 個 |
(2)バリューチェーン構築支援 バリューチェーン構築地域数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 3 箇所 | 8 箇所 |
2015 | 5 箇所 | 5 箇所 |
(3)介護食品普及支援 ①介護食品の認知度向上に向けた取組 ・シンポジウムへの参加者数 (27年度の活動については、実施内容が異なる。)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 250 人 | 225 人 |
2015 | 1000 人 | 1025 人 |
(3)介護食品普及支援 ②地域の関係者が連携した商品開発等の取組 ・実証事業実施箇所数 (27年度の活動については、実施内容が異なる。)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 4 箇所 | 4 箇所 |
2015 | 5 箇所 | 6 箇所 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2014 | 健康長寿延伸のための食育イニシアチブ協議会 | ①食品の栄養成分と受容体の研究解明、②健康長寿延伸のための医療情報・食習慣調査、③データベース等開発 | 372 |
2015 | 健康長寿延伸のための食育イニシアチブ協議会 | ヒト受容体解析等の体内環境に関する調査及び健康長寿者の食習慣・生活習慣調査 | 297 |
2015 | 株式会社エヌエイチケイプロモーション | シンポジウム、講習会、研修会を一体的に実施。シンポジウムを記録映像化し、認知度向上を図る。 | 27 |
2015 | EY新日本有限責任監査法人 | イニシアチブ協議会の研究成果を活用した事業モデルの検討 | 20 |
2014 | 株式会社NHKプロモーション | 介護食品の認知度向上に資するため、学識経験者等によるシンポジウムを開催。 | 14 |
2014 | 白河医福食農連携推進協議会 | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 6 |
2015 | シャープ株式会社 | 関係者と連携しながら高齢者向けやわらか食メニューの開発と普及・効果測定を実施する。 | 6 |
2015 | 健康くまもと医福食農の協議会 | 健康レシピメニュー等の作成・開発及び地域等への普及 | 5 |
2014 | 井村屋グループ株式会社 | 地域資源を活かした新たな介護食品(高カロリー豆腐)を開発。 | 4 |
2014 | ふくしま健康レシピ開発協議会 | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 4 |
2015 | ふくしま健康レシピ開発協議会 | 健康レシピメニュー等の作成・開発及び地域等への普及 | 4 |
2015 | 井村屋株式会社 | 三重県産フクユタカ(大豆)等を活用し、嗜好食品の開発を行っていく。 | 3 |
2015 | 一般社団法人日本協同組合連携機構 | 農産物直売所の食材を活用し、高齢者の食生活への影響や意識の変化を検証する。 | 3 |
2014 | 社会福祉法人松栄会 | 開発した介護食品メニューの試食等を通じ、高齢者に「食べること」の自立した在宅生活の支援。 | 3 |
2014 | 食農産業クラスター推進協議会 | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 3 |
2014 | 南丹市健康食推進協議会 | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 3 |
2014 | やまが健康ごはんの郷協議会 | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 3 |
2014 | 福祉・介護農園普及推進会 | 地域の関係者が連携して、3つのテーマ(介護食品開発、介護食品メニュー開発、提供サービス試行)を実施。 | 2 |
2014 | わが家は阿波旬菜食堂 | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 2 |
2015 | 医師・栄養士・生産者がすすめる「Tバランス健康食」普及協議会 | 健康レシピメニュー等の作成・開発及び地域等への普及 | 2 |
2015 | 岩手の食材で毎日 CUISINE MINCEUR | 健康レシピメニュー等の作成・開発及び地域等への普及 | 2 |
2015 | 南丹市健康食推進協議会 | 健康レシピメニュー等の作成・開発及び地域等への普及 | 2 |
2015 | 秀長水産株式会社 | 養殖真鯛の生産者と連携し、製品開発を目指す。 | 2 |
2015 | 一般社団法人地域再生医福食農連携推進支援機構 | 長野県松本市において、関係者と連携し、介護食品を開発する。 | 1 |
2014 | 株式会社アオイコーポレーション | 介護関係者へのヒアリングやアンケート調査により、介護食品を届ける仕組みの構築、実践事例の収集を実施。 | 1 |
2014 | 岩手の食材でCUISINE MINCEUR | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 1 |
2014 | 医師・栄養士・生産者がすすめる『Tバランス健康食』普及協議会 | 健康レシピメニュー作成及び地域等への普及。 | 1 |
2015 | ヘルシーフード株式会社 | 摂食嚥下障害を専門とする医院と連携し、障害を持つ全世代に適した食品を開発。 | 0 |