リサイクル優先レアメタル回収技術開発・実証
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0021
担当部局: 産業技術環境局 資源エネルギー庁 資源・燃料部 リサイクル推進課 鉱物資源課
事業期間: 2012年〜2015年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
経済産業省・環境省の合同会合にて選定された使用済小型家電製品等からのリサイクル優先5鉱種のうち、タンタル及びコバルトについて、製錬事業者等が市中の使用済小型家電製品等から当該鉱種を回収するための技術開発及び効率的経済的に再資源化するための実証事業を行い、持続的な循環型社会の形成を目指すとともに我が国のレアメタル資源確保に資することを目的とする。
事業概要
分離・回収した部位・部品から有価金属に戻す技術が未確立であるため、本事業による技術開発において、レアメタルを含む部品を細かく破砕することなく分離・剥離・回収する技術や、回収後にレアメタル濃縮物を得るための酸化焙焼・乾留、物理選別等による元素濃集技術など、レアメタル原料として回収する経済性のあるリサイクル技術の開発を実施する。
実証事業においては、今後排出の増加が見込まれる次世代自動車の使用済リチウムイオン電池からのコバルトのリサイクルの拡大に向け、電池回収システムの構築及び再生技術の低コスト化・効率化を実施するための助成（補助率1/2）を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
| 年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2012 | - | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 97 |
| 2013 | - | 172 | 0 | 0 | 0 | 0 | 172 | 169 |
| 2014 | - | 138 | 100 | 0 | 0 | 0 | 138 | 132 |
| 2015 | - | 0 | 0 | 100 | 0 | 0 | 100 | 99 |
成果目標及び成果実績（アウトカム）
【技術開発】 廃小型家電に含まれるリチウムイオン電池からのコバルト回収率７２％の達成
タンタル回収率 （目標：2015年度に75 ％）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2013 | - ％ | - ％ |
| 2014 | - ％ | - ％ |
| 2015 | - ％ | 95.8 ％ |
【実証】 平成32年度までに、車載用リチウムイオン電池に含まれるコバルト活物質のリサイクルを商業化させた事業者数3社を目指す。
コバルト回収率 （目標：2015年度に72 ％）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2013 | - ％ | - ％ |
| 2014 | - ％ | - ％ |
| 2015 | - ％ | 78.2 ％ |
【実証】 有価売却可能な濃度のコバルト抽出
【実証】 車載用リチウムイオン電池に含まれるコバルト活物質のリサイクルを商業化させた事業者数 （目標：2020年度に3 社）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2013 | - 社 | - 社 |
| 2014 | - 社 | - 社 |
| 2015 | - 社 | - 社 |
活動指標及び活動実績（アウトプット）
【技術開発】 実施する研究テーマ数
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2013 | 8 テーマ | 8 テーマ |
| 2014 | 7 テーマ | 7 テーマ |
| 2015 | 9 テーマ | 9 テーマ |
【実証】 当該補助事業の実施事業者数
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2013 | - 社 | - 社 |
| 2014 | - 社 | - 社 |
| 2015 | 3 社 | 3 社 |
主要な支出先
| 年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額（百万円） |
|---|---|---|---|
| 2014 | （独）石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | プロジェクト管理 | 132 |
| 2014 | 三井金属鉱業（株） | 廃小型家電製品からのタンタル回収技術開発 | 85 |
| 2015 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | プロジェクト管理 | 76 |
| 2014 | ＪＸ日鉱日石金属（株） | 廃小型家電製品からのコバルト回収技術開発 | 46 |
| 2015 | 三井金属鉱業株式会社 | 廃小型家電製品からのタンタル回収技術開発 | 41 |
| 2015 | ＪＸ金属株式会社 | 廃小型家電製品からのコバルト回収技術開発 | 35 |
| 2014 | （独）産業技術総合研究所 | タンタルコンデンサ濃縮技術開発 | 14 |
| 2015 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | タンタルコンデンサ濃縮技術開発 | 14 |
| 2015 | 学校法人早稲田大学 | 廃小型家電製品等からの基板分離・回収技術開発、基板からの実装部品剥離技術開発 | 14 |
| 2014 | 学校法人早稲田大学 | 廃小型家電製品等からの基板分離・回収技術開発、基板からの実装部品剥離技術開発 | 13 |
| 2015 | 太平洋セメント株式会社 | 使用済みLIBからのコバルトリサイクル実証 | 13 |
| 2014 | 学校法人早稲田大学理工学術院総合研究所 | 物理選別によるコバルト濃縮技術開発 | 9 |
| 2015 | 松田産業株式会社 | 使用済みLIBからのコバルトリサイクル実証 | 8 |
| 2015 | 学校法人早稲田大学 | 物理選別によるコバルト濃縮技術開発 | 6 |
| 2014 | 国立大学法人東北大学多元物質科学研究所 | タンタルコンデンサからのタンタル回収技術開発 | 3 |
| 2015 | 国立大学法人東北大学 | タンタルコンデンサからのタンタル回収技術開発 | 3 |
| 2015 | 株式会社エコネコル | 使用済みLIBからのコバルトリサイクル実証 | 2 |
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