低炭素型浮体式洋上風力発電低コスト化・普及促進事業
府省庁: 環境省
事業番号: 20-0036
担当部局: 地球環境局 地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室
事業期間: 2016年〜2020年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 補助
事業の目的
洋上風力は、再生可能エネルギーの中で最も大きな導入ポテンシャルを有する温暖化対策上不可欠なエネルギーであり、特に、ポテンシャルの7割以上を占める浮体式洋上風力の普及が重要である。これまでの環境省における浮体式洋上風力発電の開発・実証により、日本の気象・海象条件等に適合し高い安全性や信頼性を有する発電システムの確立に成功した。一方、浮体式洋上風力発電の事業化を促進するためには、海域動物や海底地質等の調査・把握による事業リスク低減に加え、設置コストの低減が極めて重要である。本事業は、これらの課題を克服し、浮体式洋上風力発電の本格的な普及を促進することを目的とする。
事業概要
①洋上風力の事業化を促進するため、国内で実績がない自然環境と調和した効率的かつ精度の高い海域動物・海底地質等調査を行い、当該手法を普及させる。鳥類や魚類等の海域動物の効率的な把握や係留アンカーの埋設に適した地点の効率的な探索など、効率的で環境に配慮した洋上観測システムは、日本での事例はなく、日本の厳しい気象・海象条件に適合したシステムを製作し、実海域での調査を行うことで、低コストで環境調和型の実測手法を確立し、民間事業者による導入普及を促進する。 ②特殊な大型作業専用船を用いず、施工コストに占める割合の大きい係留や海底ケーブルの敷設コスト等を低減する手法を確立し、標準技術として普及させる。浮体式洋上風力発電の本格的な普及のために、高額な専用船を用いずに、現在の施工方法をベースにした船の改良やケーブル敷設方法の改善等により低炭素かつ効率的な施工方法を確立し、事業性の向上による普及拡大を実現する。(補助率:2/3)
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 3,000 | 0 | 95 | -3,000 | 0 | 95 | 89 |
2019 | - | 0 | 0 | 3,000 | -3,000 | 0 | 0 | 0 |
2020 | - | 0 | 0 | 3,000 | 0 | 0 | 3,000 | 3,000 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
低炭素型浮体式洋上風力発電低コスト化・普及促進事業の成果(波及効果含む)において、令和12年度に約2,560万tのCO2排出削減を達成する。
補助事業によるCO2排出削減量 (目標:2030年度に25600000.0 t-CO2)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - t-CO2 | - t-CO2 |
2019 | - t-CO2 | - t-CO2 |
2020 | - t-CO2 | - t-CO2 |
本事業が対象とする浮体式洋上風力発電の施工に係る費用を、平成27年度までの実証事業での費用と比較して令和2年度までに50%程度削減する
浮体式洋上風力発電の施工に要する費用の削減率 (目標:2030年度にNone %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | 21 % |
2019 | - % | 21 % |
2020 | - % | 50 % |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
①海域動物・海底地質等調査促進事業の補助事業件数、及び②低炭素型浮体式洋上風力発電施工手法低炭素・高効率化促進事業の補助件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 2 件 | 1 件 |
2019 | 1 件 | 1 件 |
2020 | 1 件 | 1 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | オフショアウィンドファームコンストラクション株式会社 | 浮体式洋上風力発電施設の建設による実証を通じ低炭素かつ効率的な施工手法を確立 | 3,000 |