低レベル放射性廃棄物の処分に関する技術開発委託費
府省庁: 経済産業省
事業番号: 20-0321
担当部局: 資源エネルギー庁 放射性廃棄物対策課
事業期間: 1987年〜2024年
会計区分: エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
原子力発電に伴って発生する低レベル放射性廃棄物のうち、放射能レベルが比較的高い廃棄物を対象とする中深度処分(地下70m以深)に関し、地下空洞型処分施設の閉鎖後の人工バリアの長期健全性を確認するためのモニタリング技術を開発を行い、中深度処分の円滑化を図る。また、放射能濃度が極めて低く放射性廃棄物として扱う必要がないクリアランスレベル金属廃棄物に関し、汎用性の高い建材等への加工実証を行い、今後、発生量が増加する見込みのクリアランス金属の再利用促進により廃止措置の円滑化を図る。
事業概要
実際の地下環境下において構築された中深度処分を想定した実物大の地下空洞を活用し、中深度処分施設の閉鎖後の長期的な管理に資するため、人工バリアや周辺岩盤の長期に亘る機能確認方法の確立を行うための技術開発等を行う。また、クリアランス金属を汎用性が高く一定の需要が期待できる建材等へ、放射性物質のトレーサビリティの観点から安全に加工するための実証試験を行う。併せて、実証試験の成果等も活用しつつ、クリアランス金属の原子力施設外への搬出から業界内再利用までのサプライチェーンにおける、クリアランス物の特殊性を鑑みた再利用モデルを構築する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 175 | 0 | 0 | 0 | 0 | 175 | 167 |
2019 | - | 184 | 0 | 0 | 0 | 0 | 184 | 179 |
2020 | - | 180 | 0 | 0 | 0 | 0 | 180 | 177 |
2021 | - | 216 | 0 | 0 | 0 | 0 | 216 | - |
2022 | 216 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
地下空洞型処分施設機能確認試験の全体計画で設定した全実施項目数(平成27年度~平成31年度で24件)を達成することにより、中深度処分の技術的信頼性の向上を図り、廃棄物処分に対する国民の納得感や安心感の醸成に資する成果を整備した。また、令和2年度から令和6年度まで、近年議論されている更新される規制基準に対応するべき基礎的技術の開発(実施項目数:15件)を実施する。
【地下空洞型処分施設機能確認試験】 将来建設される中深度処分施設の人工バリアや周辺岩盤の長期に亘る機能を確認する技術や方法論を開発するために必要な検討項目数。 (目標:2024年度に15.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | 20 件 |
2019 | - 件 | 24 件 |
2020 | - 件 | 3 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
低レベル放射性廃棄物処分事業の円滑な推進などに必要な技術件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 1 件 | 1 件 |
2019 | 1 件 | 1 件 |
2020 | 1 件 | 1 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センター | 地下空洞型処分調査技術高度化開発 | 150 |
2020 | ㈱応用地質・㈱ダイヤコンサルタントJV | 地下環境を把握するための初期地圧測定技術等の整備 | 72 |
2020 | 東電設計株式会社 | 地下空洞型処分調査技術高度化開発 | 27 |
2020 | 前田建設工業株式会社 | ベントナイト系材料の移行抑制性能メカニズムに関する研究 | 17 |
2020 | 鹿島建設株式会社 | 地下環境等を考慮した技術オプションの整備 | 17 |
2020 | 戸田建設株式会社 | 地震動計測システム検討 | 2 |
2020 | 鹿島建設株式会社 | 実規模試験施設の維持管理業務 | 2 |