人間の安全保障基金拠出金

府省庁: 外務省

事業番号: 0329

担当部局: 国際協力局 地球規模課題総括課

事業期間: 2000年〜終了予定なし

会計区分: 一般会計

実施方法: その他

事業の目的

人間一人ひとりに着目し，人々が恐怖と欠乏から解放され，尊厳ある生命を全うできるような社会づくりを目的とする「人間の安全保障」は我が国外交の重要な柱であり，国家安全保障戦略や開発協力大綱において明記されている。人間の安全保障基金は，具体的な事業を通じて国際社会における人間の安全保障の理念の普及と途上国における実践を目標とする。国連において唯一「人間の安全保障」の名を冠した基金であり，同基金への拠出を通じ，「人間の安全保障」の知名度を高めることは，同概念を重視する日本のイメージと直結し，国連及び国際開発分野におけるプレゼンスの向上につながっている。また，グローバル化が進み，世界の国々の相互影響と依存の度合が急速に高まる中，本拠出金を通じて紛争やテロ，貧困，感染症，環境汚染や気候変動といった様々な脅威に統合的に対応することは，日本を取り巻く国際環境を安定的なものとし，日本自身の平和と繁栄の維持に資する。

事業概要

本事業は，人間の安全保障の理念の普及と途上国における実践を支援するため我が国が主導して1999年に国連に設置したマルチドナー信託基金。理念の実践部分については，2003年の人間の安全保障委員会最終報告書及び2012年国連総会決議（R/RES/66/290）に基づく人間の安全保障アプローチに基づき包括的・分野横断的な支援を実施することが最大の特徴となっている。すなわち、国家ではなく人間を中心に置いて対処にあたり、国際機関が単体ではなく複数で対応にあたり、，予防を重視し、国際社会・国・地方政府・コミュニティ・NGOが連携して対応し、人間一人ひとりの保護（プロテクション）と能力強化（エンパワーメント）という相互補強的な2本柱に基づく枠組みによって貧困・環境破壊・紛争・地雷・難民問題・麻薬・感染症等の地球規模の諸問題に対し、平和・開発・人権のあらゆる側面を考慮して効果的に取り組むプロジェクトであることとしている。理念の普及については，同基金を活用した広報資料の作成と発信，セミナー等の開催を支援する。また，途上国におけるプロジェクトは，実施を通じて裨益コミュニティのみならず，実施機関に対しても人間の安全保障の概念を普及する上で重要な役割を担っている。

予算額・執行額

※単位は100万円

成果目標及び成果実績（アウトカム）

活動指標及び活動実績（アウトプット）

主要な支出先

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