イタイイタイ病及び慢性カドミウム中毒に関する総合的研究
府省庁: 環境省
事業番号: 0296
担当部局: 環境保健部 環境保健企画管理課保健業務室
事業期間: 2001年〜終了予定なし
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
イタイイタイ病に関しては、カドミウムばく露により近位尿細管機能異常が生じることは明らかになっているが、腎障害や骨軟化症の発症機序、カドミウムばく露との因果関係等については未だ十分に解明されていない。本業務は、イタイイタイ病及び慢性カドミウム中毒等に関する総合的な研究を行い、カドミウムによる健康影響とその自然史を解明するための各種知見を得て、今後のイタイイタイ病対策に資することを目的とする。
事業概要
「イタイイタイ病患者やカドミウム汚染地域を対象とした臨床・疫学研究」及び「カドミウムの毒性・耐性、吸収・輸送メカニズムの解明に関する基礎研究」の2つの領域において、研究内容に応じて研究班を設置し、イタイイタイ病認定患者等の臨床データに基づく経過、剖検所見の収集・解析、カドミウム汚染地域の健康影響やその予後に関する疫学的調査、生化学的手法や動物実験的手法を用いたカドミウムの毒性発現機構の解明など、臨床的、基礎的な研究を実施している。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 34 | 0 | 0 | 0 | 0 | 34 | 34 |
2018 | - | 34 | 0 | 0 | 0 | 0 | 34 | 34 |
2019 | - | 35 | 0 | 0 | 0 | 0 | 35 | 31 |
2020 | - | 36 | 0 | 0 | 0 | 0 | 36 | - |
2021 | 36 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
質の高い研究による知見の充実を進めるため、外部委員による研究評価点数を成果目標とする。
外部委員による研究内容の評価点数(5点満点)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 点 | 3.6 点 |
2018 | - 点 | 3.6 点 |
2019 | - 点 | 3.4 点 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
採択課題数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 6 件 | 6 件 |
2018 | 6 件 | 6 件 |
2019 | 9 件 | 9 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 日本エヌ・ユー・エス株式会社 | 研究全体に係る事務、研究費の配分、執行状況の確認等事務 | 31 |
2019 | 徳島文理大学 | 腎臓におけるカドミウム輸送と毒性発現機構の解明 | 5 |
2019 | 北里大学 | 秋田県と富山県のカドミウム汚染地域における住民保健対策の連携 | 5 |
2019 | 学校法人愛知学院 | カドミウム腎毒性発現に関わる転写調節機構の解明 | 4 |
2019 | 国立大学法人富山大学 | 神通川カドミウム汚染流域の土壌汚染改善後のカドミウム体内蓄積量と健康影響の変化 | 3 |
2019 | 学校法人東邦大学 | カドミウムの腎障害に関与する内皮細胞毒性を担う金属輸送体の発現制御機構 | 3 |
2019 | 荻野病院 | 環境カドミウム曝露による健康影響の自然史及びイタイイタイ病臨床関連資料のアーカイブ化とアーカイブ資料を用いた症例研究 | 2 |
2019 | 国立大学法人富山大学 | イタイイタイ病患者剖検例を用いたカドミウムによる腎障害の病理学的研究 | 2 |
2019 | 国立大学法人弘前大学 | カドミウム曝露による近位尿細管障害に起因する骨疾患の発生メカニズムの解明−障害に伴い産生する近位尿細管由来miRNA/エクソソームによる骨への影響 | 2 |
2019 | 東京女子医科大学 | カドミウム曝露により惹起されるヒト近位尿細管細胞死制御メカニズムの解析 | 1 |