燃料破損に関する規制高度化研究事業
府省庁: 原子力規制委員会
事業番号: 0022
担当部局: 原子力規制庁 長官官房技術基盤グループ システム安全研究部門
事業期間: 2014年〜2023年
会計区分: エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定
実施方法: 直接実施、委託・請負
事業の目的
燃料の燃焼が進むことにより、現行規制基準類の策定当時には観察されていなかった燃料破損挙動が異常な過渡変化や設計基準事故を模擬した試験において観察されている。燃料の安全性をより確かなものとするため、燃料破損挙動に及ぼす高燃焼度化の影響等を調べる研究を行い、そこから得られる最新知見に基づいて現行規制基準類の妥当性を確認し、必要に応じて規制基準等の見直しを検討していく。
事業概要
発電炉で使用された燃料棒から試験燃料棒を採取し、反応度事故模擬試験及び冷却材喪失事故模擬試験を実施する。これらの模擬試験の前後には試験用試料の照射後試験を行い、模擬試験時の燃料挙動に関するデータを取得する。また、被覆管や燃料ペレットの単体試料を用いて個別効果試験を実施して、燃料破損等のメカニズムに関する詳細データを取得する。さらに、事故模擬試験下での燃料挙動に関する解析や被覆管に作用する応力の解析を実施して、解析結果と試験結果との比較をとおして、燃料挙動や破損原因について考察を行う。
*平成30年度公開プロセス後に事業全体の抜本的な見直しを行い、平成31年度/令和元年度要求より事業名を変更し、「燃料破損に関する規制高度化研究事業」として要求。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 494 | 0 | 113 | 0 | 0 | 607 | 510 |
2018 | - | 1,153 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,153 | 945 |
2019 | - | 719 | 0 | 0 | -483 | -18 | 218 | 160 |
2020 | - | 742 | 0 | 483 | 0 | 0 | 1,225 | - |
2021 | 1,045 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
専門性の向上や技術基盤の構築・維持のために必要な技術知見を得る。
目標とする技術知見の取得件数 成果実績の累積数 平成29年度:28 平成30年度:37 令和元年度:46 最終年度における目標累積数は59 達成度の計算式は(各年度における累積数)/(最終年度における目標累積数) (目標:2023年度に7 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | 10 件 |
2018 | - 件 | 9 件 |
2019 | - 件 | 9 件 |
安全研究の成果を規制基準等の策定、見直しに用いる。
安全研究の成果を規制基準等の策定、見直しに用いた件数 (統合した燃料等安全高度化対策事業の成果も含めた件数) (目標:2023年度に1 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | 1 件 |
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
安全研究を通じて蓄積した知見を個々の審査等に活用する。
安全研究を通じて蓄積した知見を個々の審査等に活用した件数 (目標:2023年度にNone 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
規制に活用する観点から安全研究等を通じて蓄積された技術的知見をNRA技術報告並びに査読のある論文誌及び国際会議のプロシーディングスで公表した件数 (H30年度以前は、統合した燃料等安全高度化対策事業の成果を合算した実績件数) 【内訳】 <規制庁> NRA技術報告 平成29年度:0件 平成30年度:0件 令和元年度:0件 査読付き論文 平成29年度実績:1件 平成30年度実績:0件 令和元年度: 1件 査読付きプロシーディングス 平成29年度実績:0件 平成30年度実績:1件 令和元年度: 0件 <委託先> 査読付き論文 平成29年度:1件 平成30年度:0件 令和元年度:6件 査読付きプロシーディングス 平成29年度:1件 平成30年度:1件 令和元年度:5件
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 2 件 | 3 件 |
2018 | 3 件 | 2 件 |
2019 | 2 件 | 12 件 |
【参考指標1】 規制に活用する観点から安全研究等を通じて蓄積された技術的知見を学会で発表した件数 【内訳】 <規制庁> 平成29年度:2件 平成30年度:0件 令和元年度:1件 <委託先> 平成29年度:0件 平成30年度:4件 令和元年度:8件
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 2 件 | 2 件 |
2018 | 2 件 | 4 件 |
2019 | 2 件 | 9 件 |
【参考指標2】 安全研究を通じて得られた報告書の数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 8 件 | 8 件 |
2018 | 7 件 | 6 件 |
2019 | 7 件 | 5 件 |
【参考指標3】 試験、解析及び調査の作業件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 14 件 | 13 件 |
2018 | 14 件 | 13 件 |
2019 | 14 件 | 9 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン | 外面割れ破損過程の解析整理 | 37 |
2019 | 三菱原子燃料株式会社 | 燃料挙動解析コードの改良 | 35 |
2019 | 原子燃料工業株式会社 | 使用済み燃料プールスプレイ試験設備の廃棄 | 32 |
2019 | 日本核燃料開発株式会社 | 試験済照射燃料等の保管管理(BWR) | 20 |
2019 | 三菱原子燃料株式会社 | 試験済照射燃料等の保管管理(PWR) | 18 |
2019 | 株式会社先端力学シミュレーション研究所 | LOCA後燃料振動解析 | 10 |
2019 | 三菱重工業株式会社 | 試験済照射燃料等の保管管理(PWR) | 2 |
2019 | 株式会社先端力学シミュレーション研究所 | 急冷時被覆管応力解析 | 1 |
2019 | 株式会社コーポレートインパクト | 核燃料関係資料の電子データ登録作業 | 1 |